昭和を駆け抜けろ!
山田まるよ
昭和63年へ
第1話 朝
いつもの朝、いつもの部屋。綾は休日の早い朝にいた。
そこは、いつもと変わらない。はずが、何かが違う。
ソロツーリングに行く予定の朝、身支度を整え食パンにはちみつを掛けてトースターで焼く。カリカリになったはちみつが堪らなくおいしい。牛乳を一気に飲み干して玄関を開ける。
アルバイトと大学で一人暮らししている綾の愛車はホンダVTZ250というバブルの時代ではバイク便で大活躍したオートバイである。
キーを捻って暖機をして空を見上げると五月晴れらしい非常に澄んだ青空だった。
ここまではいつもと違うのは大学に向かうわけでもなく、アルバイト先に向かうわけでもなく、ツーリングという非日常に足を向ける。この高揚感が何かが違う。という新鮮な気分を盛り上げてるのだろうと思っていた。
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