第1話 訓練兵ルシファー・ファラクト

「起床 起床」のアナウンスと同時にベットから出て隊服に着替えた。急いで支度をし、訓練場へ向かった。全員集まると点呼を行った。点呼が終了すると、朝のきつい訓練が始まり2時間ほどで朝の訓練は終わった。そしてようやく朝食が食べられる。しかし朝食の時間はわずかしかなく今度は、射撃訓練を行った。このあとは昼食をはさんでの日替わり授業。日替わり授業の後は夕食前のきつい訓練を行い、夕食を食べる。その後、風呂などの自由時間があって就寝となる。


これが俺の3週間続いてる生活。


俺は今、INDEPENDENTの訓練兵で毎日きつい訓練をしている。


なぜ俺がINDEPENDENTに入ったかというと、俺の両親がやつらに殺されたからだ。


俺の両親は科学者だったが、あの事件のとき侵入者によって殺された。


これが入った主な理由だが、もう一つ理由があるのだ。


それはINDEPENDENTの四天王の一人、カミエル様がめちゃくちゃ可愛かったからだ。


INDEPENDENTの将軍が俺のじいちゃんの友達で、俺の家に将軍と四天王が来た時があった。


その時見たカミエル様がめちゃくちゃ可愛く、俺はカミエル様に恋をしたのだ。


そして俺は、カミエル様を守れるくらい強くなって四天王になることを決心した。そうすれば普通に会話したり、遊んだりすることができ、恋愛に発展するのでは…と考えた。


そんなこんなで、INDEPENDENTに入ったのだ。


訓練兵の期間は残り1週間となった。1か月間いろんな訓練を積んでようやく各部隊に所属できる。残りの1週間は自分の所属する部隊を決めたり、実際の戦場で戦っているところを見たりする。


INDEPENDENTの組織図は上の位からいくとこうだ。

将軍

四天王

四天王の側近

各キャプテン

部隊隊長

一般兵


俺は、四天王になってカミエル様に近づこうとしたが、四天王同士が一緒に活動することはほとんどないと知ったので、カミエル様の側近になることにした。


側近になるためには、カミエル様が指揮をとる『インモルターリス』に所属しなければならない。


俺はインモルターリスに所属することにした。あとは、教官が許可してくれれば所属できる。


俺は教官にインモルターリスに所属したいと願い出た。


教官は、「お前には体力と観察力があり、臨機応変に動ける力がある。お前なら、インモルターリスに所属しても問題ない!」


俺は、教官にお礼を言って部屋に戻った。


俺は、一歩カミエル様に近づいた。


訓練兵卒業3日前、実際の戦場で戦っているところを見学した。俺はこのとき命の危機を感じた。


あちこちから銃弾が飛んでくるし、爆撃の音が頻繁に聞こえてきたのだ。


そして生まれて初めて戦闘用クローン人間を見た。あまりの見た目に目を疑った。


なぜなら、クローン人間の体に武器が埋め込まれていたのだ。


俺はこれからあいつらと戦うのかと思うと気が引けてきた。


ついに、訓練兵卒業当日!卒業証書とともに配属先が言われる。


なんと、卒業式に四天王全員が出席していた。


一人一人挨拶をするらしいが、正直カミエル様以外どうでもよかったが一応聞いた。


ついにカミエル様の番が来た!


「訓練兵のみなさん。卒業おめでとう。私の指揮するインモルターリスは死人が多く出る。それでも地上奪還のために頑張って欲しい。」


俺はカミエル様は卒業生に向かってすごいことを言うなと思ったし、ちょっと配属先が怖くなった。


「卒業証書授与、そして配属先発表」


そうアナウンスがあると次々と名前が呼ばれていき、配属先も決まっていった。


そして俺の番が来た。


「ルシファー・ファラクト 配属先インモルターリス」


俺は壇上に上がった。


「ルシファー・ファラクト卒業おめでとう。」


こうして俺はインモルターリスに所属した。


カミエル・ネメシス様指揮のインモルターリスの他に、

タナトス・ムエルテ様指揮のジェノサイド

ネフティス・リバース様指揮のレナトゥス

アレス・ヴァイナー様指揮のレボルシオンがある。

そして将軍はゼウス・プリームス様だ。


明日から配属先にて任務が与えられる。いつ死んでもおかしくはない。


しかし俺はカミエル様とまずデートするまでは、死ねない。


そう思いながら家に帰り、じいちゃんに報告をした。


じいちゃんはとっても喜んでくれて、お祝いもしてくれた。


幸せな時間もつかの間、明日に向けての準備をしベットに入って眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る