恋に落ちる瞬間

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　「好きな人ってどうやって作るの？」とよく聞かれる。好きな人は無理矢理作るものじゃないだろう。『気づいたら好きに片足突っ込んでいた』ぐらい自然に生まれる感情でないと。問題はその片足突っ込んでいるという事実にどうやって気付くか。分かり易いもので言えば嫉妬、焦り、苛立ちといった負の感情である。

　本来、良好な交友関係であれば相手に対して基本は肯定的な気持ちでいるはず。それが『突然何か嫌な感じがしたな。』と違和感を覚える。この『違和感』を何故感じたか考えてみる。そして何かに苛立ち、焦っていることに気付く。最後にこの感情が嫉妬であると着地する。

　自分の知らない姿が存在する事に悲しみ悔しくなる。心の内を把握したくなり、仕舞いには触れたくて仕方なくなる。気付いたら1日に何度も笑った顔が浮かぶ。何度も声が聞こえる。何度も声が聞こえる。そうやって脳内を占領し片足どころか全身で貴方にハマっているのだ。