神様お願い!〜神様のトバッチリを受けた定年おっさんは異世界に転生して心穏やかにスローライフを送りたい〜

きのこのこ

序章

プロローグ




「…オイ…もうこの辺りで良いんじゃないか?」

「そうだな。これ以上行ったら俺たちもヤバい。」

「………」


 凍てつく夜の闇に紛れ3人の男たちが、『帰らずの森』と呼ばれる森の中で馬を止めた。男たちがいる場所は人里からはだいぶ離れており時折森の動物たちの鳴き声が聞こえる。


「…いくら魔獣避けがあるとは言え不気味な森だ。」

「そうだな。さっさと終わらせて帰ろう」


 男の1人が馬から降り、馬に括り付けられた大きな麻袋を地面に下ろす。


「…オイ…本当にやるのか?…」

「何を今更…それが我々に与えられた任務だ」

「しかし…こんな…殺すのは…」

「これも運命だと思って受け入れるしかない。俺たちも…"それ"も…」


 もう1人の男も馬から降り、剣鞘で地面に置かれた"それ"と言われた麻袋を突いた。

 突かれた麻袋はもぞりと動き、中に生き物が入っているのが知れた。


「私は…私は無駄な殺生をやる為に騎士団に入ったのではない!こんな…こんなボロボロの年端もいかぬ…既にとどめなど必要ないではないか」

「誰も彼もそんな事思わぬだろう…だが…」

「おいっ!黙れ!いくら帰らずの森と言えども何がいるかわからん。言葉を操る化け物が出てくると後々厄介だ。とっとと任務を遂行して帰還するぞ」

「そうだな。"それ"もこんな場所で…いや…この厳しい世界で生きるより事切れた方が幸せだろう…そう思わなければ我々は…」


 3人の男はカチリと剣鞘から剣をとりだす。国への献身を誓った騎士の剣は月明かりに照らされ鋼が鈍く光った。












 その後3人の男の行方を知るものは誰1人としていない。




   …。oо○**○оo。 … 。oо○**○оo。



とりあえずこのお話を省いた2話分だけランダムに予約投稿させて頂きました。宜しくお願いいたします。

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