第5話 偵察
構造的な面と服装から結構昔の服装だと判断できるな。井戸は手押しポンプではなくバケツで持ち上げる方法か。オオカミが出てきた森の近くだって言うのに柵しかないな
「おじさん、どこから来たの?」
子供が少しズボンを引っ張って質問してきた。暁はしゃがんでから答えた
「おじさんはな、飛行機に乗ってここの近くに墜落しちゃったんだよ」
「飛行機って、音がすごかったやつ?!」
「そうだよ、翼があって、ゴーって音を鳴らす鳥なんだよ。正解したお礼に、飴をあげよう」
「あめ?」
「そうだよ、砂糖菓子だね」
子供の口に飴を入れてあげると、美味しく、嬉しそうに舐めてくれた
とりあえず飛行機を見たことがない反応だったな。これも貴重な情報だ
「ほかにも三機…三羽ぐらい飛んでなかったかい?」
「う~ん、あ!パパがあっちとあっちに落ちていったって言ってたよ!けどあともう一羽がわかんない」
「ありがと。それと、近くの国を教えてくれたら飴をもう一個あげるけど、どうする?」
その後、子供の話によると、クラスト王国という国が近くにあるらしい。そしてその国に入るには冒険者登録証か、銅貨8枚を払う必要がある。ただし、すぐに冒険者登録するなら銅貨8枚はいらないと言った感じに話してくれた
暁はギャラクシーに戻ると、腕の痛みが強くなっていた
「クッ!やっぱり…オオカミと墜落による怪我は響くな…確かこっちに救急袋あったよな…」
救急袋を開けてみたところ、使用できないほどにボロボロになっていた
「クソッ!こんな時まで不運だ…。そういえば、スキルに等価交換があったよな?」
急いで物資の所まで行き、余っている20式小銃を全部スキルに吸わせた。すると、ポイントマネーが加算されていった。それで、救急箱を交換して治療をした
※ポイントマネーは金銭と同じ。吸わせる時には技術面のポイント加算はされるが、交換する時には素材だけのポイントが引かれる
※ポイントに加算する行動を『吸う』と省略します
※ポイントから引いて物を交換する行動を『交換』と省略します
「痛ってて…流石の私でも、年には勝てなかったか…。もう日が暮れてきたか、今日は早めに寝るか」
暁は寝袋の中に入った瞬間、眠ってしまった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます