奇跡も、魔法もないけれど

美しい物語ですが、語られるのは綺麗事ばかりではありません。ある冬の日、ふとした拍子に出会った悩める少年と、音を喪った少女。彼らは色々なものを抱えながら、人の醜さ、残酷さ、弱さ、そして時には凛とした強さや優しさと向かい合い、互いに成長し、そして惹かれあっていきます

そんな二人のたどり着いた先は、決して理想郷ではありませんし、むしろ今後も尋常ではない困難が待ち受けているでしょう。が、しかし。彼らならきっと乗り越えていける、そう願わずにはいられません