『はむもむ』 ゴオルドさん

〇作品 『はむもむ』

 https://kakuyomu.jp/works/16817330664290124852

 

〇作者 ゴオルドさん


【ジャンル】

 エッセイ・ノンフィクション


【作品の状態】

 3,500字程度の短編・完結済


【セルフレイティング】

 なし。……ですが、大真面目(?)な下ネタです。


【作品を見つけた経緯】

 ゴオルドさんの作品は、いつもの理由です。


【ざっくりと内容説明】

 作者であるゴオルドさんが、子どものころにハムスターのオスがする「ある行為」について考えるお話です。


【感想】

 内容は、作者さんが子どものころに読んだ『小動物事典』の話から始まります。

 そこには、「ハムスターのオスが金玉をむ」ということが書いてあったそうです。ですが、理由が全く書かれていません。


 興味がなければ、「ふーん」とスルーしそうなところですが、作者さんは違いました。

 うっかりご自身の好奇心に引っかかってしまったのでしょう。

「何故揉むのか?」「本当に揉むのか?」が気になってしまい、『小動物事典』の真偽を確かめようとするのです。


 そこから作者さんのこの疑問がぐるぐるとめぐります。

 多分、作者さんが女性だったということもあるのでしょう。全く理由が分からない。想像もつかない……。


 そのため、最初にクラスの男子に聞いてみることにします。


 その子は、作者さんの質問を茶化すことはなかったのですが(ある意味すごいです)、代わりに話はハムスターのものではなく人間のそれの話になってしまいます(これも茶化すような人がいないのがすごいです)。

 誰もハムスターに興味がない。


 結局、作者さんの疑問は小学生のときには解決できず、オスのフェレットやら、元彼氏さん(許容範囲がかなり広い方)のものやらと脱線していき、作者さんは本来の問いの答えを求めながらにして、不本意ながら別の金玉の知識をどんどん蓄えていくのでした。


 ……と、ここまで普通に書きましたが、お読みなった皆さんはきっと「うん?」となりますよね。

 いや、ならない方もいらっしゃると思いますが、少なくとも私は最初「うん?」となりました。


『はむもむ』なんて、可愛らしいタイトルがついているものですから、つい「ハムスターのほっぺやお腹なんかを、優しくもみもみ揉んで可愛がる」というような内容だと思っていたんです。お陰さまで冒頭からあっけなく裏切られました。


 ですが、読んでみると作者さんがあまりにも熱心に追及されているので、「どうなるんだろう……」と思っているうちに最後まで読んでしまっていました。


 また、小学生でこの話をクラスの男子にしても、皆が普通に話をしているのもまた驚きました。今、学校での性教育は様々な面でとても難しいことになっているので、正しい知識を受け入れる環境というのが先生が作るだけでなく、子どもたち自身でも作るといいますか、上手く言えないんですけどちゃんと聞く姿勢が必要だよな……なんて思いました。


 すみません、脱線しました。


 ともあれ、作者さんの『はむもむ』について知りたい気持ちは本物ですので、気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。


 最後に。

 作者さんは、この件についてネットでも調べるようになります。情報の海ですからきっとあるだろうと思ったのですが、やはり作者さんの求めた答えには行きつきません。


 ここまで探しても出ないなんて、「本当かな?」と思った私は、半信半疑でネットで調べてみました。すると検索して一番上に来るのは、作者さんが書いた『はむもむ』だったのです……。


 今日は『はむもむ』をご紹介しました。

 それでは次回、またお会いしましょう。

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