◇閑話◇ 『ドーナツを穴だけ残して食べる問題』について考える

 前話で、『ドーナツを穴だけ残して食べる問題』についてご紹介しましたが、作品は読まれたでしょうか。まだの人は是非読んでみてくださいね。


 では、「読んだよ」という皆さんは、答えは出ましたか?


 きっとそれぞれ回答を考えられたと思うので、私も自分の答えをここに書いてみようと思います。


 私は、「言葉」が好きなので、それを利用して考えてみました。


 問いは、「ドーナツを穴だけ残して食べるにはどうしたら良いか」でしたね。

 私の答えは、「周りをかじり、限りなく穴だけ残して食べる」です。


 すごく平凡な答えで、がっかりした方もいるかもしれませんね(笑)


 一応、どうしてこの答えになったのかをお話ししましょう。

 まず、問いのポイントは「ドーナツを穴だけ残して食べる」でしたよね。


「穴」とはそもそも何でしょうか。ドーナツの場合ですと「裏まで突き抜けている空間」(『旺文社国語辞典 第十二版』より引用)となるかなと思います。


 つまり、ドーナツの「穴」というのは「裏まで突き抜けていること」が大事なんですね。ということは、ドーナツの全て食べてしまったら「穴」はなくなってしまいます。ドーナツの穴を構成しているのは、ドーナツの生地ですから、穴を作っている部分がなくならないように、そして切れないように気を付けながら周りを食べます。


 問題には「ドーナツを全部食べなさい」とは書いてありませんから、これで教授の問いには答えられたのでないかなと思います……が、いかがでしょう。


 私の回答のどこかに、「穴」がありますかね?(笑)


 以上、閑話でした~。

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