7月 July
第1話 『小人のポクルと 宝箱』 碧絃(aoi)さん
〇作品 『小人のポクルと 宝箱』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654084968462
〇作者 碧絃(aoi)さん
【ジャンル】
詩・童話・その他
【作品の状態】
1,400字程度の短編・完結済。
【セルフレイティング】
なし。
【作品を見つけた経緯】
『カクヨム作品の感想文』の前作、『問わず語りに作品紹介(カクヨム作品を読んだ感想文)』でも碧絃(aoi)さんの作品を紹介したのですが、その際、読んで下さった雀さんがこの作品のことをコメントに残してくださったので、読んでみようと思いました。
【ざっくりと内容説明】
KAC2023参加作品で、お題は「ぐちゃぐちゃ」です。
森のなかで一番大きなクスノキに住む、小人のポクルの優しいお話です。
【続編もあります】
『小人のポクルと 竜の子供』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654175213105
【感想】(ネタバレしているような、していないような……です)
一人称で語られる優しくて、童話のような作品。読んだ方のなかには、「絵本にしてほしい」と思っている方もいらっしゃいましたが、確かにそれを望むのも分かるなと思うお話です。
主人公のポクルは、森のなかで一番大きなクスノキに住んでいる小人です。
この作品のなかで「ぐちゃぐちゃ」になっているのは、ポクルの宝箱のなか。彼は人間が作ったものが好きなようで、時々人間の街に出てものを集めて来るのです。それを宝箱に入れているのでした。
小人にはそれらをどう使うのか分からないものもあるようですし、友達には「ゴミばっかり」と言われているのですが、ポクルにとっては大切な宝物なのです。
ある日、ポクルは再び人間の街へ行き、珍しいものが沢山手に入る場所へ行きます。(その場所は、ポクルにとっては宝の山のようなところなのですが、もしかすると人にとってはゴミなのかなと読んでいて思いました)
すると人間の子どもが泣いています。急いで隠れるポクル。(何故人に見られないようにしているのかはこの作中でははっきりと理由は書かれていませんが、続編の『小人のポクルと 竜の子供』を読むと分かります)
泣いていたのは女の子。その様子を見ていると、こちらも胸を痛めてしまいそうな感じで、ポクルはそっと声を掛けます。
すると、彼女は大切なものを無くしたと悲しそうに言う女の子。聞いているとポクルはそれに心当たりがあることに気づき、家に戻ってあの「ぐちゃぐちゃな宝箱」を見るのです。そして――。
と、作品の語りはここまで。続きは『小人のポクルと 宝箱』をお読みください。
ポクルの優しさに、心がふわっと温かくなるような物語です。また、お題がいい方向に使われていたのも良かったです。「ぐちゃぐちゃ」というと意外とマイナスなイメージになりがちですが、この作品では見事にプラスの方向へ導いています。
心優しき小人、ポクルのお話。気になった方は、是非読んでみてほしいなと思います。
今日は『小人のポクルと 宝箱』をご紹介しました。
それでは次回、またお会いしましょう。
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