　異端の魔女として独立していたわけではなく、魔女の手伝いをしていた。

　ある程度、の年齢になったら自分が危ないことをしているという自覚がうまれた。

「ここにいて、生計を立てられるんだろうか？」

　ある日、役人がやってきた。

　役人は魔女を魔女裁判にかけるからと彼女を連れて行ってしまった。

　その時は右手をけがしていて手伝いを休んでいた。

　師匠である魔女も私をかばってくれて、自分一人でやっていたと述べたようだった。

　自分が魔女裁判にかけられなかったことを安堵する反面、魔女を救えなかった罪悪感をもって生きる。

　魔女の仕事はそのままにして、農地を耕す民として生涯だった。

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