第一回カクヨム短歌俳句コンテスト短歌連作 合唱コンクール

合唱コンクール

初めてのアフタコロナの合唱コンマスク外して歌うよろこび

とりあえず今年は何を歌おうかということから議論はじまる

正解か楓か証か群青か空を飛べるはずかリプライか

なんとなくかっこいい曲いいよねと決まったけれど難しい曲

同じ曲かぶった組と昼休み集会室でくじ引き中継

声変わり途中で低く歌えずにアルトパートがいいのと主張

そういえばピアノ習ってなかった？と聞かれたけれどもう今は無理

課題曲海が見たいと冒険をする怪獣に自分重ねる

ソプラノについ音程を引っ張られ自分の音がわからなくなる

これまでにしゃべったことがない女子と歌詞の中身を語り合ってる

学校のすべてのクラスから歌が聞こえ明日はもう本番だ

教室で一番最後のリハーサル朝の校舎に音符が翔んだ

梅雨時の熱気こもった体育館さぁ本番だ真剣勝負

さぁ次はいよいよ出番校庭で円陣を組む青春ぽいな

体育館響く歌声高らかにどうだぼくらのRADWIMPS

最後まで歌い終わったあとほんのちょっと遅れて拍手がおきる

舞台から降りて仲良い友人とグータッチしてめっちゃ笑顔で

真剣に他のクラスの歌声を聴いて瞳に汗がこぼれる

優勝はのがしたけれどなんとなく教室に輪が見えた「正解」

受験とかテスト前とかあるけれどやってよかった中３の夏