月に一度の癇癪日

毎月生理が終わったぐらいに癇癪が抑えられない日が来る。

母親みたいに喚き散らすようなものでなく涙が止まらなくなる程度だが、少しのことがトリガーになるのでかなり厄介。

根性論で生きてきた親父と癇癪持ちの母親の前で起ころうものなら大喧嘩に発展するのでもっと厄介。それを分かっているから抑えようとしても入ったスイッチは時間が経たないとオフにならないので殊更厄介。

PMSかと思って薬を買ったことがあるが飲む前に破壊した。


今日は祖母の葬儀の為に家族揃って家を出たところで発端になる出来事が起きた。

ウチは家の鍵を車の鍵と一緒にまとめているので、家族で外出する時は車を運転する人が家の鍵を閉める。けど今日は運転手である親父が大荷物を持って先に出たので、私が鍵をかけた。

すると親父がトランクに積んであった米を持って上がると言い出して、そのまま母親の制止も聞かずに家まで持って上がってしまった。

傍から聞くと何でもないことに思えるんだろうが、私はこの件がトリガーになって癇癪を起こしてしまった。

だって家にしろ仕事にしろ私が気を利かせて何かすると、かえって他の人の仕事を増やしてしまうケッカになるんだもの。だから普段は頼まれたことしかやらないようにしてるのに、鍵をかける程度の、こんな小さなことさえ余計なお世話になるのかと思うと、自分てマジのゴミなんだなぁという気持ちが強くなってしまうんだもの。

案の定空気は悪くなったし親父から「俺が米を持って上がったのがそんなに不満か」とキレられるし、けど抑えられないもんは抑えられない。

今は火葬場のトイレに引きこもってます。このまま行方不明になりたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る