太陽
勝利だギューちゃん
第1話
初期
「ごめん、待った?」
「いや、今来たところ」
中期
「ごめん、待った?」
「ほんの1時間ね」
後期
「ごめん待った?」
「ほな行こうか」
「どこへ?」
「水族館」
「つまんない」
文句があるなら、てめが決めろ。
とは言えない。
「太陽が輝いているよ」
「ああ」
「室内はもったいないよ」
「ああ」
「せめて、動物園にしようよ」
あまり変わらんが
「水族館でいいんだ」
「その心は?」
「言わせる気か?」
「納得」
付き合いは長い。
長くなると、相手の事がわかる。
そして・・・
わかってもらえる。
「水族館に着いたな」
「着いたね」
「ここの水族館にはなにがいるの?」
「定番」
「ホウジロザメとか?」
普通はいない。
もしいたら、魚は全部食われる。
「やはり降ったね」
「ああ」
「雨男だもんね」
「お前が雨女なんだ」
「-と-でプラスにならない?
ならない
「今日の晩御飯は何を食べるの?」
「お寿司」
彼女は水族館の魚をみる。
「あっ、その魚美味しそう。あれ、さばいてもらおう」
「ああ、あれか・・・了解」
「ありがとう・・・って、食べるな」
「いつも、魚を食べているだろう?」
「普段はいいの。今日はだめ」
「我がままだな」
寿司は冗談だ。
「じゃあ、何食べるの?」
「うな丼」
「ああ。鰻はいないね、ここに」
「後、鮎」
「うん。鮎天もいいね」
「鱚」
「鱚はいるから、だめ」
こんな会話も、付き合い長いからできるのだ。
太陽 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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