隣の席の清楚系美少女が、実はアダルトVtuberだった件。放課後に2人きりでASMR配信を始めました。

第1話 しゃぶられる(配信中)

「じゅるるるるる♡♡♡ じゅるっるるるっ♡♡♡」

「うっ……！」

「まだぁ……まだぁ舐めたい♡♡ はうっ♡♡♡」　

　すまない。

　本当にすまない。

　……あらぬ想像してしまった紳士諸君。

　心から謝罪したい。

　これは、紳士諸君が想像したようなことではない。

　これは、もっと不健全なことだ。

「ふーふーふー♡♡♡」

「……ううっ！」

　俺の耳の穴に、音宮さんの息が吹き込まれる。

　そう。音宮さんが舐めているのは——俺の耳だ。

「ぎゅる♡♡ ぐちゅぐちゅ♡ はうっ♡」

「うっ……！」

　はむっと、ハムスターみたいに俺の耳を口に頬張った。

「じゃるるるるるる♡♡♡」

「ぐっ……！」

　誰もいない放課後の、体育倉庫。

　俺は声を出してはいけない。

　出したら2人とも人生終わる。

　なぜなら……

≪ノエルちゃんエロすぎ≫

≪banされるぞ≫

≪これは抜ける≫

そう。今、俺たちは配信中なのだ。

——隣の席の美少女と俺がこんな配信をすることになったわけを、これから振り返ろう。