魔法少女モノの中に放り込まれたネタ的存在
黒はんぺん(バカ)
第1話:ナマモノ・ミーツ・ボーイ
梅雨が明けていよいよ夏本番まで秒読み、そんなよく晴れた日のことだった。俺、
いつも通りの住宅街。十字路を曲がりそろそろ家だというところで、いつもどおりじゃないナニカがそこにあった。
「…何だ、あれ」
数mほど先にあったグチャグチャの赤黒いナマモノ。見た者全てに嫌悪感を抱かせるような不気味さを持つそれは、こちらを凝視するかのようなそぶりを見せた後、グニャリと哂った。顔なんてのがどこにあるのかもわからないのに、何故かそう思えた。
次の瞬間、ソレはこちらに飛びかかってきた
「うぉっ!?」
こんな気持ち悪いモノにタックル…というか接触されては堪ったもんじゃない。そう思い反射的に体をずらして避ける。
すぐにナマモノの方向を向けば、二度目のタックルをしようと体勢を整えていた。こちらもすぐに避けれるよう警戒を強める。
「…ここっ!」
タックルの射線(?)上に入らないように右へ3mほど跳ぶ。あんな得体のしれないナマモノでも流石に空中で別方向に移動してきたりはしないだろう。
そう安心して一息ついた瞬間、俺は頭からナマモノに呑みこまれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます