第48話 最強の殺し屋クロは、現状を知る

 俺は禁忌門の中にある青い扉から白髪の可愛らしい少女を拾った。名前はセルメナと言う。今後はこの少女と石像まで行くとする。


 「セルメナはどうしてこんなところにいるんだ?」

 「なぜだろうな、我もよくわからんのさ」

 (それも全て石像が教えてくれることだろう)

 「うむなんか言ったか?」

 「いや別に」


 俺とセルメナは禁忌門の中を再び探索することにした。なんかこの女の子と一緒にいると何か変な感じがするな。


 一時歩くと昨日セルメナが吐き出された青い扉の前に到着した。何かと変な感じがする近くでよく見ると分かるのだが青い扉には鬼の顔が描かれていたもっと不思議だ。


 「おい青の扉我が戻ってきたぞ」

 「セルメナかお前はもう向こうには戻れんぞ」

 「なぜなのだ!」

 「お前の姉はもう上に行ってだろ」

 「それがどうしたんだ」

 「もうお前はここにいる資格がないんだ」


 俺はそんな会話を聞いて全く頭に入ってこなかった。後々セルメナに聞くとセルメナは姉妹がいて一番下の妹だったらしくて姉は用事があると言い地上に上がったらしい。そこで一度上にいった姉妹はもうここの住人ではないと判断され吐き出されたらしい。


 「てお前禁忌出身なのか!」

 「そうだよ!」

 「先に言えっての……」


 俺は初めてセルメナがここの地の出身だと言うことが分かった正直驚いた。だとしたら何か特殊能力があるはず……。そう禁忌と言われるこの地のほかにまだいくつかの場所がある。そして禁忌出身と言われる人たちは生まれながら能力を持っているこれはまだ世間には広まっていないのだが……。


 

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