終わりを怖がる幼子のよう
蒼キるり
終わりを怖がる幼子のよう
杜若どうか流れて川の淵 天までは届かない祈りよ
永遠の命があれど大切にすると誓うから私にくれ
いつか終わること優しさと呼ぶなよ 宇宙に放られた綺羅星よ
馬鹿と呼ばれてもいいから指を組む終わらない夢を見ていたいの
行く末は誰も知らないオーロラもいつ会いに来るかわからないでしょ
虚無を食べいつしか腹は満たされ胸のことは一生忘れよう
暗黒の塊喉に詰まって無限いつまでもそこにあるもの
真紅さえ黒に変えてしまえよ思いきれ中途半端がダサいの
キャンバスを染めるように人生を操れたら楽だと呟き
落ちた葉は誰にも顧みられずに踏まれてゆくの私が拾う
誰も彼もが敵ではないと知っているのに全部怖いのは何故
君はどこまで君と知っているのか混ざり合っても君のままとは
どうせ役にも立たないしかしそれがあるのが人生お笑い草
ムチ打って働くよりは休むべき何故ならなにも残らないから
手間暇かけたものほど捨てられる世の中全部適当になれよ
傷ほじるこんなにも無なことありますかやめられない多分未来も
絵の具をすべて混ぜて無限の色そんなのあるわけないのに夢
自由へと身を投げ飛び散ったあの日の友人覚えてない顔も
指一本でなにができるなんても生かすも殺すも全てがある
配る鳩いつか空に放つその日まで生きろよといっそ呪いで
終わりを怖がる幼子のよう 蒼キるり @ruri-aoki
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