活路を見つけて

耳人形ははじめを失った悲しみに打ちひしがれた。


「はじめ君、僕が仇をとるよ」そういうと耳人形は、走りだした。


キャラメル人形は耳人形が、ドアに向かうのを見て「あれ〜? 逃げるの〜?」と笑った。  


耳人形は呪符を懐から取りだして、キャラメル人形に向かって飛ばした。


バチッ!!!


呪符が電気を帯びている。


「これは、(精霊たち)にも通用する呪力だね〜。この呪い、かなりのものだ。」キャラメル人形はそういうと、ナイフを耳人形に投げた。



キン!!


ナイフは耳人形の頭をかすめて、コンクリートにささった。


「今は逃げる。はじめ君、これがお別れではないよ。僕は地縛霊とでも再会できるからね···!!」

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