りららを守りたかった。それを人間は

紀元前、三尾はエルクの壊れた心をなぐさめるため、エルクの娘が傷つけられていない(別次元)の世界を手渡した。


それは‘パラレルワールド’である。


人間の思考が現実化していくという考え方がある。


一人の人間の思考が瞬間毎に、それが70億分毎に···


りららはエルクの娘であった。そして、耳人形たちともいた。


もし、2人のりららが出会ったら···


いや、それはない。そんな奇跡は、三尾しかおこせない。


そもそも狐の妖怪の三尾が、精霊を守る、そんな話は誰も信じられないのだ。それと同じように。


季節はゆく。


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