青春のペンフレンド～手紙の絆、恋の始まり～

Prologue

　春、それは新たなる出会いの季節。皆、いろんな思いを胸に新たなる場所へ向かう。

　それは彼もそうだった。

　この物語の主人公＿斉藤 耕平（さいとう こうへい）。彼は今年から私立蒼雲（そううん）高校に通い始める高校一年生だ。

　新しい制服を身にまとい、胸には期待と緊張が交錯していた。彼は学校へ向かう足取りを軽くし、友達との楽しい時間を想像していた。

　しかし、現実は彼の予想とは異なっていた。新しい環境に慣れず、クラスメートとのコミュニケーションに苦労し、孤独な時間が過ぎていった。グループを作れなかった耕平は、高校生活に対して興味を失っていた。

　ある日、耕平が通学途中にいつも通り靴箱を開けると、そこには一通の手紙が入っていた。手紙はラブレターであり、差出人の名前は書かれていなかった。彼は興味津々で手紙を開き、その中の言葉に心を打たれた。

　その文章は自分のことをよく知っているかのようでそれでいて慕ってくれているような文章だった。

　耕平の心は揺れ動き、初めての興味と期待が生まれた。彼は差出人を探す決意をし、高校生活に彩りを添えるための新たな生活を始めるのだった。