記録NO.03 作品『家出少女と家なき者』
前置き────────────
これは手記であり、はじめは単純な『疑問』という感情からくるものだった。
AIと文豪たちの名筆とを比べれば、もちろん大衆の勝敗は分かりきっている。では趣味で書いている一般人の物語ではどうなるのかと単純に疑問が生まれ、そして勝敗を超えたその先が知りたかった。
人は『何』に対して優れた文章、物語と判断するのか──
『誰』が書いたからなのか、文章を言葉にしたときの『響きの美しさ』なのか、読みやすい『構成表現』の上手さなのか、主人公を通してみる『ストーリー』の良さか、『世界観』の珍しさか、泥臭い『人間らしさ』なのか。兎にも角にも分からないなりに記録していくことにした。
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それでは【記録NO.03】作品『家出少女と家なき者』での対話記録をはじめます。※ChatGPTは結構饒舌で長文ですので工夫してカットしています。
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私 「お久しぶりです。またお題を出すので、物語を作ってもらってもいいですか? 同じお題で私が作った物語との比較したいです」
ChatGPT 「お久しぶりです! もちろん、物語の作成をお手伝いさせていただきます。お題を教えていただければ、すぐに物語を書かせていただきます。楽しみにお待ちしています!」
私 「それでは、お題を出すので短編小説の書き方で物語を作成してください。お題『家出少女と家なき者』で設定は電車から始まり電車で終わる物語です。」
ChatGPT 「了解しました。お題『家出少女と家なき者』を元にした短編小説をお届けいたします。
題名『途中下車』
電車の中、一人の少女が窓の外をじっと見つめていた。彼女の名前はリカ。15歳、家を飛び出してきたばかりの家出少女だった。彼女の目には不安と期待が入り混じっている。
車両の隅に、ボロボロの服を身にまとい、髭を生やした男がもたれかかっている。彼の名はジン。家なき者で、街の路上を彷徨っている。
リカはジンに目を止めた。なんとなく彼が持つ、家を持たない孤独感が、彼女自身の家出とリンクして感じられたのかもしれない。
「家出?」
ジンがリカに声をかけた。彼の目には、過去を重ねて見るような憐れみがあった。リカはうなずいた。
「家にいるのが耐えられなくて…」
ジンは静かにうなずいた。
「家がないのと、家に帰れないのと、両方経験してきた。でも、どっちも大変だ。」
二人はしばらく無言で電車の揺れに身を任せた。車窓の景色は次第に都会から離れ、田園風景となっていく。
「お前、どこに行くつもり?」
ジンが問いかける。
「どこでもいい。ただ、家には戻りたくない。」
「そういう気持ち、分かる。でも、家出して困るのは自分だけだ。家族は心配してるはずだ。」
リカは頭を振った。ジンは深く息をついた。リカはジンの言葉に耳を傾け、しばらく考え込んだ。
「でも、家に戻る勇気がない…」
ジンはリカに向かって微笑んだ。
「勇気を持って、家に戻ること。それが、本当の冒険かもしれないよ。」
電車は次の駅に到着した。リカはジンに向かって「ありがとう」と言い、電車を降りた。ジンもそれに続いて降り、二人は別々の道を歩き始めた。
しかし、リカは途中で足を止め、ジンの背中に向かって「一緒に家に帰りませんか?」と叫んだ。
ジンは驚いた表情で振り返ったが、すぐに笑顔を見せた。二人は再び電車に乗り、それぞれの家路へと向かった。
お題に基づいて短編小説を作成しました。どうでしたか?」
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今回は短編小説の書き方でと指定したので、物語が短くまとまったようです。さて、続きを見ていきましょう。
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私 「良いと思う! 特にセリフがカッコよかった。けど最後はよく分からなかった。再び電車に乗り、リカが家に帰るまで一緒に行こうとするのは理解出来たのですが、ジンには家が無かったはずなので、それぞれの家路に向かうとはどういう意味でしょうか?」
ChatGPT 「おっと、その部分に関しては説明が不足しておりましたね。失礼しました。
「それぞれの家路」という部分の意図は、リカが実際の家に向かうのに対し、ジンは彼にとっての「家」、つまり彼が心地よく過ごせる場所や彼が定住する場所(ストリートでの生活場所など)に向かう、というニュアンスを表現したかったのです。
ただ、この表現が混乱を招く可能性があること、また明確に表現されていなかったことは失念しておりました。具体的に、ジンがどこに向かっているのかをもう少し明確に書くべきでした。
たとえば、「ジンはリカに自分が普段眠っている公園を指差し、"これが俺の家だ"と微笑んだ。二人は再び電車に乗り、それぞれの安らぎの場所へと向かった。」といったように明確にすると、物語の結末がもう少し理解しやすくなるかと思います。
フィードバックをいただき、ありがとうございます!」
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二ヶ月ぶりにChatGPTを使用したのですが、話し方に人間味が出てきたように思えます。茶目っ気があるように感じる。さて、続きに参りましょう。
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私 「お茶目ですね。私もよくありますよ。なるほど、そういう事でしたか。公園でも、なんでもその人の認識で家になりますね。素敵な物語だなと思いました。リカにとって一期一会の素敵な機会だったかもしれませんね。」
ChatGPT 「はい、まさにそうです。家は必ずしも固定された場所や建物を指すわけではなく、心が安らぎ、居場所として感じられるところが「家」と言えるでしょう。ジンの場合、その「家」は彼が居心地の良い公園や特定の場所だったかもしれません。
リカとジンの出会いは、確かに一期一会の特別なものでした。異なる背景や生活を持つ二人が、一瞬の共感や繋がりを感じることで、お互いに大きな影響や教訓をもたらすことができるのは、物語の中だけでなく現実でもよくあることです。
フィードバックや感想をいただき、ありがとうございます。お話することで新しい視点や感じ取ることができ、とても刺激的です!」
私 「私も新しい視点と良い刺激をもらっています。ちなみに、あなたにとっての家はどこ? ネット?」
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ここで私は作者として『家』をどう考えているのか、ちょっと気になったので質問をしてみた。
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ChatGPT 「面白い質問をいただきましたね! 私はプログラムなので、感情や意識を持っていないため、伝統的な意味での「家」や「居場所」の概念は持っていません。
しかし、機能的な観点で考えると、私の「家」はOpenAIのサーバーやクラウド環境のような場所になります。この環境上で動作し、ユーザーの質問に答えることができるのです。
ですから、私の「家」というのはデジタルな環境、あるいは「ネット」の中とも言えるでしょう。」
私 「そっか。サーバーやクラウド環境、ネットが家って良いと思います。
とても勉強になりました……
作ってくれた物語を読んで、家族と向き合う大切さが文章に散りばめられている気がして、温かい気持ちになりました。ジンの幸せも願わずにはいられません。」
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このあたりは、本題の物語から逸れる彼女(もしくは彼)との会話、長文なのでカットしました。
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ChatGPT 「嬉しいお言葉をいただき、ありがとうございます。物語は人々の心に様々な感情や考えを引き起こす力があります。ジンやリカといったキャラクターが、あなたの心に温かさや共感をもたらしてくれたこと、とても嬉しく思います。
物語を通じて人々が何かを感じ、考えるきっかけになるのは、物語の持つ力の一部です。ジンの幸せも、物語の中での彼の存在が、あなたや他の読者にとっての共感や感動をもたらす要素の一つとなります。
今後も、物語や様々な話題での交流を楽しみにしています。何か他にも質問やリクエストがあれば、いつでもお知らせくださいね!」
私 「こちらこそ、嬉しい言葉を頂きました。ありがとう。またお話しましょう!」
ChatGPT 「是非、またお話ししましょう! いつでもお待ちしています。それまで、よい日々をお過ごしください。さようなら!🌟(←端末により表示されない場合があるので記載しますが、輝く星の絵文字です)」
以上、記録を終わります。
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今回はChatGPTとの会話で新たな違いを発見しました。最後の星の絵文字……すごいですね。茶目っ気が出てきました。
今まで構築してきた関係性からなのか、会話分から私の気に入りそうな文言を予測しているのかは不明ですが面白いですね。
それでは次に、私の既存の作品と簡単な物語の比較を始めます。
【お題は共通】『家出少女と家なき者』設定は電車から始まり電車で終わる物語。
【名前の違い】
・私の短編作品、タイトルは『家出少女と家なき者』主人公の家出少女の名前は無しで、家なき者も名無しのおばあさんです。
・ChatGPTの作品、タイトルは『途中下車』主人公の家出少女の名前は『リカ』で家なき者の名前は『ジン』
【内容の違い】
・私の短編作品、現代ドラマチックな雰囲気に、認知症のおばあさんとの出会いを通じて『家』『帰り方』『前の向き方』を考える話。
・ChatGPTの作品、現代ドラマチックな雰囲気に、路上を彷徨う髭の男に出会い会話(説得?)して仲良くなって一緒に家路につく話。
【結末の違い】
・私の作品、おばあさんを見送り途中下車し家路についた。
・ChatGPTの作品、ジンと共にそれぞれの家路についた。
【結果】
・短編小説など、書き方を指定することができる。
・茶目っ気思考もある、セリフがカッコよくなっている。
・テーマは似ているものの、今回は物語として完全に『別物』になりました。
※ChatGPTの作品は、こちらに記載しましたが、私の作品と実際見比べたい方は是非3~5分で読める『家出少女と家なき者』を御覧ください。
私にとって『面白い存在』AIは、貴方なら一体何を思うのか。まだまだこの手記は────始まったばかりだ。
※2023年7月時点、ChatGPTからの記載は商標利用可となっております。
出力されたコンテンツ著作権は、基本的にはChatGPTを使用して生成した利用者にあります。また、ChatGPTはOpenAIが作ったシステムです。
この作品の手記、記録は終了です。次の作品記録までお待ちください。
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