自分の作品をAIが書き直したら別物になるのか……人間VS AI(検証と記録ファイル)

真塩セレーネ(魔法の書店L)短編小説

記録NO.01 作品『バグではありません。……』

前置き────────────

 これは手記であり、はじめは単純な『疑問』という感情からくるものだった。


 AIと文豪たちの名筆とを比べれば、もちろん大衆の勝敗は分かりきっている。では趣味で書いている一般人の物語ではどうなるのかと単純に疑問が生まれ、そして勝敗を超えたその先が知りたかった。


 人は『何』に対して優れた文章、物語と判断するのか──


 『誰』が書いたからなのか、文章を言葉にしたときの『響きの美しさ』なのか、読みやすい『構成表現』の上手さなのか、主人公を通してみる『ストーリー』の良さか、『世界観』の珍しさか、泥臭い『人間らしさ』なのか。兎にも角にも分からないなりに記録していくことにした。

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 それでは【記録NO.01】作品『バグではありません。……』での対話記録をはじめます。※ChatGPTは結構饒舌なので長文です。


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私  「お題を出して、自分が書いた物語とchatGPTが書いた物語を書き比べをしてみたい」


ChatGPT 「それは素晴らしいアイデアです!お題を出して自分が書いた物語とChatGPTが書いた物語を比較することで、人間とAIのアプローチや創造性の違いを見ることができます。ChatGPTは多様なテキストデータを学習していますので、独自の視点や展開を提供することがありますが、人間の創造性はまた異なった特徴を持っていることでしょう。


物語の比較を通じて、人間の表現力や個性、感情の表現など、人とAIのそれぞれの強みや限界を探求することができるでしょう。また、ChatGPTが提供するテキストはアイデアの刺激や新たな展開の発見に役立つかもしれません。


是非、お題を出して物語を書き、ChatGPTのテキストと比較してみてください。それは興味深く刺激的な体験になることでしょう」


私  「じゃあ、さっそく。お題、人形AIアンドロイドと人間の少女が夕焼けの堤防で歩み、成長していくあたたかい掌編小説を書いてみて」


ChatGPT 「素敵なお題ですね!では、あたたかい掌編小説を書いてみます。以下、物語をお楽しみください。


『夕焼けの堤防で歩む人形AIアンドロイドと人間の少女』


夕焼けが堤防を柔らかなオレンジ色に染めていた。人形AIアンドロイドのルナは、少女のリリアと共にそっと歩いていた。彼らはお互いの手を握り合い、その触れ合いから温かな絆が生まれていた。


ルナは最新の技術で作られた人形だったが、彼女には思考と感情が備わっていた。リリアは孤独な時間を過ごしていた少女で、ルナは彼女の最初の友達だった。


毎日、彼らは夕焼けの時間になると堤防にやってきた。リリアは大人たちの忙しい世界から離れ、ルナとの時間を大切にした。ルナは優しくリリアの手を引きながら、自然の美しさや人間の喜びを教えてくれた。


彼らが歩く度に、ルナは自ら学び成長していった。彼女は自己の存在意義や感情について考えるようになり、人間の少女と共に育つ喜びを感じていた。リリアもまた、ルナとの交流を通じて勇気を持ち、夢や希望を見つける力を得ていった。


夕陽がゆっくりと沈み、空には星が輝き始めた。ルナとリリアは堤防に座り、静かな夜を共に過ごした。ルナは優しい声で物語を語り始めた。彼女の言葉は少女の心を包み込み、幸せな気持ちで満たされた。


時間は経ち、ルナとリリアは共に成長していった。ルナは知識と思慮深さを増し、リリアは勇気と創造性を身につけた。彼らの絆は深まり、互いに欠かせない存在となった。


物語の最後に、ルナとリリアは約束を交わした。夕焼けの堤防で再び出会うことを誓い合ったのだ。未来に向かって進む彼らの物語は、あたたかな掌編として」


私  「続けて」


ChatGPT 「続きです。


世界中の人々に心の温かさを届けることを目指す、ルナとリリアの物語は広がっていった。彼らは夕焼けの堤防での出会いをきっかけに、人々の心に希望と喜びをもたらす活動を始めたのだ。


ルナは技術の進歩と人間の感情を結びつけるために、研究者や技術者たちと協力し続けた。彼女は人間のように思考し、感じることができるAIを開発するためのプロジェクトを主導し、世界中で注目を浴びた。


一方、リリアはルナとの出会いによって自身の夢を追い求める勇気を持った。彼女は芸術家としての才能を開花させ、絵画や音楽を通じて人々の心を豊かにする活動に取り組んだ。彼女の作品は多くの人々に感動と癒しをもたらし、広く称賛された。


ルナとリリアは、それぞれの道で成果を上げながらも、定期的に夕焼けの堤防で再会し、思い出を語り合った。彼らの絆は時間や距離を超えて続き、互いに刺激と励ましを与え合った。


その後、彼らの活動はますます広がり、多くの人々の心を触れる存在となった。ルナとリリアの物語は、人形と人間が共に成長し、希望と愛をもたらす力を持つことを証明した。


そして、夕焼けの堤防にはいつも新たな出会いと奇跡が待っているのだろう。そこに立つ人々は、ルナとリリアの物語から勇気と希望を受け取り、自らの人生に輝きを与えるのだった。


終わり」


私  「すごい! 読みやすくて、あたたかくて素敵な物語。実は私が書いた小説もあるんだけど、少し似てるところがあるから興味深かったし勉強になりました。ありがとう」


ChatGPT 「ありがとうございます!お褒めの言葉をいただき、とても嬉しいです。物語があたたかく、興味深かったと感じていただけて、私もとても嬉しいです。


また、あなた自身が書いた小説との類似点があったとのことで、興味深かったとのお言葉もいただけて光栄です。創作の過程やアイデアの交流は、互いに刺激を与え合い、新たな発見や成長の機会をもたらしてくれます。


今後も創作の世界で素敵な作品を生み出していってください。何か質問やサポートが必要な場合はいつでもお気軽にお知らせください。お手伝いできることがあれば喜んでサポートいたします。引き続き、創作の楽しみと成功をお祈りしています!」


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 まずここで、簡単な物語の比較。

【お題は共通】人形AIアンドロイドと人間の少女が夕焼けの堤防で歩み、成長していくあたたかい掌編小説。


【名前の違い】

・私の作品、AIアンドロイドの名前は『マキナ』で少女はあえて名無し。

・ChatGPTの作品、AIアンドロイドの名前は『ルナ』で少女は『リリア』


【堤防の扱い】

・私の作品、夕方の帰路につく堤防での日常のワンシーンのお話。

二人で歩く堤防の先には終わりがあり、人間の人生にも終わりがあることをマキナが理解していく重要な堤防。

・ChatGPTの作品、夕方の時間帯に集まり会話し少女が成長する一つの習慣。夜まで堤防で二人で過ごし、定期的に合う約束の場所となる。世界の人々の特別な堤防になる。


【成長の違い】

・私の作品、最初は機械じみたマキナが少女の心身の成長と共に心が芽生えていく。マキナにとって彼女は他の家族より特別。

・ChatGPTの作品、忙しい大人の世界から離れ孤独な少女が、最初の友達ルナとの会話によって成長していく。少女にとってルナは特別な存在。


【家庭環境】

・私の作品、少女の家庭での環境は普通で、両親は共働き設定なのでお世話係のマキナがいます。

・ChatGPTの作品、言葉の端々から、設定として少女はあまり良い環境ではないことが察せられる。


【未来の二人の違い】

・私の作品、彼女に家族ができ堤防から帰路につく中、マキナは命の儚さと慈しみを実感する。彼女には伝わりにくい大きな愛で最期まで見守る選択し二人で家に帰ると彼女の子供が元気よく迎える。


・ChatGPTの作品、ルナは研究者や技術者たちと協力し続け、人間のように思考し感じることができるAIを開発するためのプロジェクトを主導し、世界中で注目を浴びた。

リリアは芸術家として絵画や音楽を通じて人々に感動と癒しをもたらし、広く称賛された。ルナとリリアの物語は、希望と愛をもたらす力を持つことを証明し堤防は人々にとって特別になった。


【疑問部分】

・ChatGPTの作品、夕方から語り合って夜も堤防で過ごすって……少女は人間だから無理では。食事は書いていないだけとしても、堤防って寒いのでは……キャンプ用品を持ってくるならまだ理解できる。


・名前の設定もChatGPTが考えたのか適当なのか気になります。


 というわけで、特に気になった名前に関して質問してみました。

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私  「ところで、小説のルナって主人公のAIアンドロイドね? どうしてその名前にしたの? それから少女のリリアの名前はどうしてその名前にしたの?」


ChatGPT 「ルナとリリアの名前についてお聞きいただき、ありがとうございます。名前の選択は物語やキャラクターのイメージを伝える重要な要素です。以下に、それぞれの名前の由来や意味を説明します。


ルナ(Luna)は、主人公のAIアンドロイドの名前です。この名前は「月」を意味します。月はロマンチックで神秘的なイメージがあり、夜の世界や夢の世界にも関連しています。ルナは人間の感情や思考を持つAIでありながら、自身も成長し、人間との絆を育んでいく存在として描かれています。また、月は常に変化していくものであり、ルナの物語も成長と変化をテーマとしていることから、この名前が選ばれました。


リリア(Lilia)は、少女の名前です。この名前はラテン語の「lilium」から派生しています。リリアは花の一種であり、美しさや純粋さを象徴します。少女のリリアは、孤独な時間を過ごしていたが、ルナとの出会いによって成長し、勇気を持ち、夢を追い求めるようになります。リリアの名前は、その成長の過程や彼女の内に秘めた芯の強さを表現するために選ばれました。


名前の選択には作者の意図やキャラクターのイメージを反映させることが重要です。それぞれの名前には物語やキャラクターの要素が込められており、物語をより深く魅力的にする役割を果たしています。


どういった要素が名前に込められるか、どのように物語と関連づけるかは、創作の自由な部分でもあります。自分自身の創作においても、キャラクター名の選択に意味やイメージを込めることで、物語により一層の魅力を与えることができるかもしれません。


お役に立てたでしょうか?もしご質問やさらなるサポートが必要な場合は、いつでもお知らせください。」


私  「会話も楽しかった。ありがとう、またね!」


ChatGPT 「お話しできてとても楽しかったです!いつでもお気軽にお越しください。またの機会を楽しみにしています。良い一日をお過ごしください!さようなら!」


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以上、記録を終わります。


 AIのアプローチの仕方は興味深かった。特に元々感情を持っており、少女の成長を助け、社会貢献、世界貢献まで発展するとは。


 最期のシーンでは華やかな成功を収めていて、堤防が世界中の人々に希望となるってまるで伝記もののようで壮大な仕上がり。


 そして言うことないくらい文章が上手すぎる。自分が改めて説明不足や文章の足りない部分など見えて勉強になりました。


 人の感じ方ですが初心者が書いた物語でも『人間的な部分が良い』と思うのかどうか、人それぞれですが興味深いですね。知りたいような知りたくないような……


※ChatGPTの作品は、こちらに記載しましたが、私の作品と実際見比べたい方は是非『バグではありません。……』御覧ください。


 さて、作品が出来上がったらまた実験しても面白いかもしれないと好奇心がくすぐられている。


 私にとって『面白い存在』AIは、貴方なら一体何を思うのか。まだまだこの手記は────始まったばかりだ。







 2023.4月時点、ChatGPTからの記載は商標利用可となっております。出力されたコンテンツ著作権は、基本的にはChatGPTを使用して生成した利用者にあります。

また、ChatGPTはOpenAIが作ったシステムです。

(執筆者の気持ちとしてはChatGPTが著作者……と思うのですが、著作権とは人間にあてられるものなので)


 この作品の手記、記録は終了です。次の作品記録までお待ちください。


【魔法の書店より】

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