おまけ(設定とか)

■今回のキーワード



【名前】白剣の集い

【詳細】


 年に一度帝都で行われる皇帝主催のパーティ。

 かつて【星神殿】攻略を讃え皇帝が初代ロダンとその仲間を招待した事から端を発し、極一握りの帝国に貢献したハンターのみが招待される会として長い歴史を持つ。

 優秀なハンターとの顔合わせの意味も持っており、招待されるメンバーはハンターと貴族の他に、大きな商会の会長は魔術機関の長など、錚々たる顔ぶれが並ぶ。

 この会合への招待は信頼の証でもあり、ハンターの認定レベルアップの判断材料にもなっているため、ゼブルディアで活動しているハンターの中にはこの会合に招待される事を目指している者も多い。アーク・ロダンは常連。





 集い中は無礼講ではあるが、やっていいこととやっていけない事がある。行動は皆に見られているものと考え、ハンターの模範となるよう心がけよう。

 ハンターと貴族以外のメンバーにとってもこの集いに招待される事はかなり重要であり、限られた招待枠を得るために毎年水面下で戦いが繰り広げられている。






【名前】迷い宿

【詳細】


 おとぎ話などで語られている正体不明の宝物殿。

 所在は不明で秘境を探索していると極稀に迷い込むとされる宝物殿であり、推定攻略難易度はレベル10。

 遭遇して生存した者は何人か存在しており、内部の情報はある程度存在するものの、真偽は不明。

 生息している幻影の力は極めて異質且つ強力であり、最奥には神の幻影が眠っているため、神殿型の宝物殿と考えられている。

 戦って生きて帰った者はいない。運悪く迷い込んだ者は神に祈る他ないだろう。




 宝物殿を支配する幻影は長きを生き力を高めた狐の妖達。

 人と深い関わりを持つ妖であり、人語を解し様々な妖術を操る他、人を騙す本能を持つ。

 尾の数によってその能力は変わり、尾が多い程力が強い。


 特別人間を害する事を目的としているわけではないが友好でもないので、関わり方を誤ってはならない。







【九尾の影狐】

【詳細】


 世界の各地に根を張る犯罪組織。通称、狐。

 狐の神を奉じている点と、秘密主義が徹底されている点を覗いてわかっている事がほとんどない秘密組織。

 その手の秘密組織の中では最も危険度が高く、その仕業とされる事件も国を揺るがすものばかりであり、ゼブルディアの上層部では最大の敵とされている。



 組織の構造はトップダウンの階級制であり、構成員は尾の数で位が分けられている。

 秘密主義は組織内部でも徹底されており、下級構成員は上級構成員について何も情報を持っていないなど他の秘密組織では見られない特徴がある。

 指揮系統も特殊であり、下級構成員は何も知らされないまま作戦に従事する事もままある。情報を得るには作戦に従事し尾の数を増やすしかないだろう。


 その構成員には各国の重鎮や指名手配されている盗賊団の長、二つ名持ちの高レベルハンターなど多岐に渡っており、ボスにもなればその実力は最高レベルのハンターに匹敵するらしい。


 給料は貰えず休日も不定、危険も多いブラック秘密組織。







■■■登場人物




<メインメンバー>




クライ・アンドリヒ


主人公。20歳、黒髪黒目、中肉中背のトレジャーハンター

帝都で三人しか存在しないレベル8ハンターの一人。二つ名は《千変万化》。

若手最強と目されるパーティ、《嘆きの亡霊》のリーダーにして、《始まりの足跡》のクランマスター。


何かするたびに酷い目に遭う男。外に出れば雷に打たれ、秘境を旅すれば神殿型宝物殿に遭遇し、宝物殿を探索すれば全ての罠を踏み抜く。

危機感がないと言うよりはもはや開き直っており、結界指があるからと人を庇う事もしばしばだが、人に庇われる事もしばしば。


誰とでも仲良く喋れてしまうのは長所でもあり短所でもある。




リィズ・スマート


20歳。ピンクブロンドに、ピンクの虹彩。日に焼けた肌。小柄でキュートなトレジャーハンター。

《嘆きの亡霊》の盗賊にして幼馴染の一人。二つ名は《絶影》。レベル6。ティノの師匠。


ルークが暴れる程相対的に常識人になっていく子。仲間のためなら三日三晩走る。




ティノ・シェイド


16歳。黒髪黒目。リボンがトレードマークなトレジャーハンター。

《嘆きの亡霊》に憧れハンターになった気鋭のソロハンター。《始まりの足跡》所属で、レベル4の盗賊。リィズの弟子。


当然、経験値は若手ハンターの中でも随一。ずっと酷い目に遭い続けているが挫けないある意味凄い子。




シトリー・スマート


19歳。肩の上で切りそろえられたピンクブロンドに、ピンクの虹彩。落ち着いた雰囲気のトレジャーハンター。

《嘆きの亡霊》の錬金術師にして幼馴染の一人。二つ名は《最低最悪》。レベル2。リィズの実妹。


常に準備を怠らない《嘆きの亡霊》のブレイン。クライが何をいい出してもいいように準備しているが、毎回裏をかかれる形になっている。

頼られるのがけっこう好きなタイプで、嘆霊会議では司会役。

錬金術師はマナ・マテリアルの割り振りに自由が効くため、身体能力は割りと高め。見た目にもけっこう振っているらしい。






アンセム・スマート


21歳。四メートル近い巨体を持ち、現在でも成長を続けるトレジャーハンター。

《嘆きの亡霊》の聖騎士にして幼馴染の一人。二つ名は《不動不変》。レベル7。リィズとシトリーの実兄。《嘆きの亡霊》の初期メンバーの中では最年長。


考える時間が長いため代わりにうむうむ言っているタイプ。話す時は長文で話す。

体格がいい分相応に体重もあり、隠密行動にはむかないなど、様々なデメリットを持っているが、誰からも文句を言われた事がないある意味攻守ともに最強の男(色々迷惑をかけているのを実は気にしているが誰も何も言わないので彼もいわない。あるのは感謝のみ)。


唯一の弱点は妹達に甘い事。背が低く可愛い系のシスターの彼女がいる。







ルーク・サイコル


20歳。三度の飯よりも剣が大好きなトレジャーハンター。

《嘆きの亡霊》の剣士にして幼馴染の一人。二つ名は《千剣》。レベル6。


剣を振り回し半自動で強い者に襲いかかる極めて危険な剣士。

強く使いどころによっては役に立つため、帝都ではぎりぎりで許されている青年。

ストイックで欲がなく、快活で剣の腕が凄まじいため、一般市民の間ではけっこう人気があるらしい。


縁談の相手を切ってしまった事がある。






ルシア・ロジェ


19歳。長い黒髪と大きな杖がトレードマークなトレジャーハンター。

《嘆きの亡霊》の魔導師にして幼馴染の一人。二つ名は《万象自在》。レベル6。クライの義妹。


クールで苦労性、尻尾と耳も似合う系妹。兄の作った適当な魔導書を実現するために努力していたらいつの間にか帝都屈指の魔導師になっていた才女。


魔導師として全般的に高い能力を持つが、特にその魔力量は人の域を越えており、その力は神から奪い取った尾をつける事でさらなる高みに至る。


ちなみに、最初に尻尾をつけたのも兄が似合うかもとか言い出したせい。よくジト目をするが自覚はないらしい。
















<その他>




クリュス・アルゲン



(人間換算で)15歳。金髪碧眼の精霊人。《星の聖雷》の魔導師。レベル3。


《始まりの足跡》の立ち上げパーティの一つ、《星の聖雷》の最年少メンバーの少女。


ラピス・フルゴルが故郷の森でパーティを立ち上げ出立した際についでのように連れてこられた過去を持つ。

真面目で負けず嫌い。魔導師としてはそれなりに高い能力を持ち、若いためニンゲンに対する偏見も低め。


リーダーであるラピスを尊敬しており、ラピスの命令には素直に従う。

ニンゲン社会を割りと気に入っており、何にでもチャレンジしてみるタイプのため、クライとの交流も《星の聖雷》の中では多め。


趣味は天体観測。得意な魔法は風の魔法で、嫌いなものは適当なニンゲン。

感受性が強く何かと流されやすいのが弱点。


精霊人の中では珍しい事に火の魔法も使え、金属に対する嫌悪感も低めな今どきの女の子。







フランツ・アーグマン


40歳。男。ゼブルディア貴族。皇帝直属の騎士団、第零騎士団の団長。


ゼブルディア現皇帝の懐刀。ややプライドが高いものの清濁併せ呑む度量を持ち、公私共に皇帝を支える忠臣。

文武両道で指揮能力も高く、真面目。責任感も強いため、クライとの相性はある意味最悪。


剣の腕もそれなりに高く、武器防具も良質だが流石に高レベルハンターには劣る。簡単に言うと、優秀だがとにかく相手が悪い人。


代わりがいないので働き詰め。未婚。








<敵>





テルム・アポクリス


64歳。《止水》の二つ名を持つ、《魔杖》の副リーダー。レベル7。

帝都屈指の水の魔導師。その二つ名の由来は激しく流れ落ちる巨大な滝を完全に止めた事に由来する。


魔導の深淵を求めた結果、狐の構成員となった男。水を操る事にかけては他の追随を許さず、その腕前のみで上級構成員に成り上がった魔導師。水の魔法だけならばルシアよりも上。書籍版ではオリジナルスペルも出てくる。


同年代に《大賢者》と呼ばれたノト・コクレア、《深淵火滅》のローゼマリー・ピュロポスという二人の天才が存在しており、コンプレックスに悩み続けた結果たどり着いたのが狐だった





ケチャチャッカ・ムンク


けけけと笑う如何にも怪しい呪術師。怪しいというか、真っ黒。

特異な技能を持つ狐の構成員。

有する禍々しい漆黒の宝玉、『反竜の証』は竜の敵意を惹きつける宝具であり、宝具と呪術師としてのスキルを組み合わせることで自在に対象に竜をぶつける事ができる。


その力は使いどころによっては国をも滅ぼすものであり、人材としての有用性はテルムよりも上。


けけけとしか話さないのは呪術師としてのキャラづくり。そういうのも呪術師にとっては重要な要素らしい。





妹狐 【迷い宿】に生息する狐の幻影(名前は便宜上の呼び方)。まだ若いが力は本物。自覚のない食いしん坊。クライから貰うまで油揚げを食べた事がなかった。


兄狐 【迷い宿】に生息する狐の幻影(名前は便宜上の呼び方)。【迷い宿】の下級の幻影達の取りまとめ役。経験豊富で人間社会に降り立った事もある幹部クラスだが、さすがにクライのような人間と会うのは初めてだった。


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