第88話紫龍ミラ


蘇りますっとシステムメッセージの後に、ゾンビドラゴンが雄たけびを上げながら立ち上がった


「叫ぶな、さっきの翼の奴にバレるぞ」


「グオ、」


腐って骨まで見えていたゾンビドラゴンは、筋肉もりもり・翼も大きい・何とも言えない威厳がある。ザ・ドラゴン、という感じにはならず


ただの翼の生えた赤色のデカいトカゲだった


「お前なんか小さいな」


命名してください。矛盾が発生しました。個体名ナシの個体の体内に毒素が発生し始めました


「毒素?」


「ああ、死んだ奴が蘇ったから、矛盾が発生して毒素が発生してるな。主よそいつの頭にわしを触れさせてくれ」


「頭下げて貰える?」


「グオオ、、」


元ゾンビドラゴンは命令された通りに頭を下げる


「・・・・行けるわ。治せる治せる」


短剣がそう言うと黒い靄が元ゾンビドラの、頭を覆った


「よし。火炎袋を毒袋に変えた。これで大丈夫だ」


「どこに毒素出るか分かってるのか?」


「分かってるよ。毒素の発生源と繋いだから、体に毒素が溜まって蝕むことはない」


「じゃあドラゴン。毒ブレス吐いてみてくれ」


「グオ」


元ゾンビは可愛く返事し、口を開き紫色の煙を吐いた


「ゴホゴホ!めっちゃ埃ぽい!」


「この毒、痛みあるけど主には特に関係なさそうだな」


「吐くのやめろ!」




ゾンビドラを一発ぶん殴って吐くのをやめさせた


「グオ、」


「命名死龍、いや紫龍ミラで」


命名しました


「何を変えたんだ?言い方は一緒だったが」


「死ぬの死から紫のしに変えた」


「紫ってしと読むんだっけな?」


「知らん」


(ステータスの確認でもするか、紫龍ミラ、、スピードはっや!でも攻撃力ひっく!まあいいや、移動手段としてテイムしたし。スキルは特にない。毒吐けるぐらいだな、レベルもそこまで高くない)


「よし。今日は寝る」


「グア」


「また明日」


復帰初日は終わり。ログアウトした




??視点


「博士、半年前にいなくなった。龍桜雫がログインしていました」


「生きてたのか」


博士は驚いた様子で聞き返してきた


「はい。ログインしてそうそう、町を3個、狩場を5個使えなくしていました」


「その他には?」


「プロ―町の近くの汚染された大地で、死にかけの死の竜を蘇らせてテイムしてますね」


「えぇ?どうやって?」


「復活の果実2個、エリクサー8本使って強引に蘇らせましたね」


「どこで手に入れたんだよ。中級者らへんの所には置いてないぞ」


博士は頭を抱える


「ギルド倉庫から取っていますね」


「・・・そうだ。ギルド権限取られてないんだった。しかも相当デカいギルドのギルマスやんけ」


「一か月以上ログインしていない場合ギルドマスターからは降ろされるはずですが、次にギルドマスターになった人に、毎回譲渡されてギルドマスターになってますね」


「・・・その龍のステータスは?」


「クエストボスなので、、相当弱いですね。それに無理やり蘇らせてことで、毒素が出るはずなので、、、」


「だったらだいじょ「毒素利用されてますね」


ガッシャン!っと博士が椅子から転げ落ちた


「え?」


「龍桜雫が持っている。短剣が火炎袋を毒袋に変えて、毒素の発生源と繋げて、毒ブレスが吐けるようにしてますね」


「あの短剣ろくなことしねぇな!そう設定したの俺だけど!」


「自分を恨んで下さい」


「ナーフとかはしない!俺は寝る!」


「まだ仕事が残ってるので寝れませんよ」


博士が逃げ出そうとしたが、ドアをロックし逃げれなくし、博士は泣いた。私は笑いました

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