第64話無効契約

ブライト視点


「来いよ」


「言われなくても」


(短剣を持ってないな。呪い武器じゃなくて呪いを付与する武器だったか)


「!」


パン!と殴られた音が響く


(ダッシュか!)


「フ!」


「回避」


スキル【回避】を使い後ろへ移動する


「バチン!」


「見えてる!!」


ビッッシャン!


(なんだよこいつ!雷何回防いで来るんだ!)


「分かったわ」


そう言うと急激に足を進めて、こちらへ寄ってくる


「バチン!」


「!」


パン!


(ハ?)


雷を発生させるとほぼ同時に【ダッシュ】を使用し、近づき雷を出す指輪を装備している左腕を左へ弾き、雷の方向をずらしたと同時に顔面に拳を叩きこんだ


「全てを理解した」


「ク!」


(近すぎて聖剣も振れねぇ)


冷や汗が背中から落ちる


「クソォ!」


(持ったないが使うしかない)


奴の方へ右手を向け呪文を唱えた


「グラビティ」


「重い!」


奴はダッシュを使い、魔法から抜け出し後ろへ下がった


「杏夏!」


「分かってますよ」


奴は逃げ出した


(罠だ)


明らかな罠行く必要がないと思っていたが


「キャアアアー!!」


叫び声が木霊する


「麗華!、、クッソォォ!!」


(罠だろうと行かないといけない)


「待ってろ!麗華!」


ブライトは走り出した




主人公視点


「よく雷防げますね」


杏夏が横へ来て喋り出す


「腕で出始め分かるんだよね」


「それでも凄いですよ」


「セレスは?」


「完璧だって言ってましたね」


「よっし行くぞ」


セレスが作った罠へと走った




「追いついたか」


「貴様!」その顔には最初にニヤ付いた顔の原型が無いほど怒っていた


「杏夏」


「はい」


杏夏は彼の愛しの彼女を持ってきた


「麗華!」


「今は気絶?してるよ」


「何が望みだ!」


(お?激情して襲ってきた所をやろうと思ったが、色々絞り取れるな)


「指輪寄越せ」


「これは俺以外使えない!」


(呪いの武器みたいな感じで所持者以外は使えない感じか)


「じゃあ浮ける奴を寄越せ」


「これは指輪の付属効果だ!」


「・・・その場でじっとしてろ!」


(どうしよかな。あいつ絶対強いんだよな)


「杏夏よ。どうすればいいと思う?」


「さっさと殺せばいいと思いますよ」


「でももったいなくない?あんな強い奴やで」


「あれは装備が強いだけで本体あんまり強くないですよ」


「自分の動きについてこれてるんだよ?」


「あなたモンスター使ってないじゃないですか」


「・・・!」


「そうだったみたいな顔しないで下さい」


(モンスター使って勝てるならいいが、なんか無理そうなんだよなぁ)


「お前って死んだらなんか発動する。スキル持ってる?」


「・・・持っている」


(ビンゴだ。ただまだ隠してるな)


「効果言って貰える?」


「・・俺を殺した奴に対して雷を1時間振ら続ける効果だ」


「それは怖いなぁ」


(いや待てよ)


「お前装備品、寄越した後自殺しろ。そしたら彼女を解放してやるよ」


「・・・・・いいだろう。言質は取った」


「あ?」


突如奴の目の前が光ると一枚の紙が出てきた


「女神の契約書だ。効果は大体分かるだろう」


「破ったら即死かねぇ」


(まあ意味ないけどな)


「一応言っておくが自分が言ってる解放はこの場に何も拘束せずに置いとくだけだからな」


「いいだろう」


「交渉成立だ」


そもそも契約として成立していないことに気づいてないブライトは装備品を渡した後自殺した


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