第3話散策
チリチリーン
(人は思ったより少ないな、)
店内を見回すと、店員を入れて3人ほどしかいなかった
(何を売ってるんやろうか?店の人に聞くか)
カウンターに近づき店員に話かけた
「ちょっといいですか?」
「はい。なんでしょうか?」
「ここでは何が売っているんですか?」
「小説や絵本、外にある看板に書いてある。スキル本などが売っていますね」
「スキル本はどこにありますかね?」
「左の棚に置いてあります。値段は本に値札が付いていますので、それで確認して下さい。また初めて買う人には割引がありますので、購入する時に言っていただければ割引ができます」
「分かりました。ありがとうございます」
店員とそんな会話をしながら左の棚に寄って行った
(家族以外と久しぶりに話したが思ったよりちゃんと喋れたな)
「えっとスキル本は何があるかな」
(多いなスキル本、20冊ぐらいあるな。ダッシュのスキル本もあるんや。初期職業のスキルが売ってる感じかな?事前に他の職業のスキル調べればよかったな。)
初期武器以外も調べればよかったなと、若干後悔しながらスキル本を見ていると、ある本が目に付いた
(テイムのスキル本あるやん。めっちゃ欲しい)
テイムのスキル本を手に取り値札を見ると、40ゴールドと書いてあった
(足らないな。割引したら行けるかな?)
本を持ったままカウンターの店員に聞きに行った
「すいません。この本って割引したらいくらですかね?」
「テイムのスキル本ですか?割引したら30ゴールドですね。購入しますか?」
「購入します」
「ではお支払いをお願いします」
店員がそう言うと取引と書いた画面が出てきた
(完了を押したら払えるのか)
完了ボタンを押すと取引成立と出て画面がスーと消えた
「ご購入ありがとうございます」
スキル本を手に入れて、わくわくしながら店を出ようとした時、ふと使い方知らないなと思い店員に聞きに行った
「ちょっと聞きたいんですがスキル本ってどうやって使うんですかね?」
「プレイヤーの方でしたら、アイテムボックスから本を押し使用するを押すと使用できます」
「分かりました。ありがとうございます」
スキル本の使い方も分かり早速使おうと店を出た
(そういやテイムの効果見てないな、弱かったらどうしよ。効果は瀕死のモンスターに使うことで低確率で仲間にすることができるか。思った通りの効果やな。確率が不安やけど大丈夫か)
アイテムボックスを開きテイムを習得した時にお腹が鳴った
(そういや腹減りゲージがあったな。若干腹が減ってる感覚があるわ。腹減りはどれぐらい減ってるやろ)
お腹が減っている感覚に驚きながらも腹減りゲージを見ると半分以上減っていた
(現実の腹が減ってるのかと思ったが、ゲーム内感覚だったか。しかしマズイな全財産使い切ったからごはんとか買えないぞ)
「モンスター倒すかそろそろ、」
若干怖いがモンスターを倒しに行くことを決めた
(初期スポーンに戻って見るか)
外に出る方法が分からない為最初に町に来た所に戻ることにした
しばらく歩くと最初に来た場所に戻ってきた
(さてとどうやってモンスターの所に行こうか、城壁に囲まれてるからデカい門とかがありそうだが)
どうやってモンスターの所に行こうか考えていると元気な声が聞こえてきた
「皆集まったしモンスター倒しに行くぞー!」
「いいけど、どこのモンスター倒しに行くの?」
「初めて倒すモンスターと言えばスライムだろ!さあ付いてこい!」
「急に走り出すなー!」
「歩いて行こぜー!」
中が良さそうな4人組がスライムを倒しに行くと走り出して行った
(追いかけるか、)
モンスターがいる場所に行くと思われる4人組を追って自分も走り出した
2,3分ほど追いかけると城壁の外に出れる開いた門を見つけた
(結構走れるな。息も切れてない)
自分の体に少し驚きながら門に歩きながら近づいて行った
(色んな装備の人がいるな、パーティー募集をしてる人もいる)
辺りを見回しながら門を通り外の平原に出た
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます