警官嫌い

 エド・マクベインの87分署シリーズの第一作。英訳企画シーズン1で『キングの身代金』をやっていますが、さて今回はどうなりますやら。ちょっと手こずる予感がしますね。



   ???シンキングタイム???


 ん、これは初のパターンか。「警官のことが嫌いである」という意味の言葉は形容詞なのか?あるとしたらそんな形容詞があるのか? いや、ないだろ。

 あるとしたら「○○が嫌いな」だろうな、うん。「嫌い」はヘイトか。綴りは“hate”かなぁ。あとはこれをどうアレンジするかだな。

 地味に難しいのは「警官」か。『偽のデュー警部』のときに警官まわりの単語をいろいろ知ったけれども“inspector”なのか“police”なのか。あ、“cop”ってのもあったな。映画「ロボコップ」の。どうでもいいけど、あれ、今見たら時代劇かスチームパンクだよなぁ、ある種の。まぁいいや。三択だから後でえいやで決めよう。いや、今、解決しておこう。命に関わる問題ではないし。いいや“police”で。

 嫌い、嫌い、嫌い、ねぇ。“Police Hated”みたいな感じか。それとも“The Man Who Hated Police”か。それとも俗語的に「警官嫌い」というワードがあるのか。日本語で「おまわり」とか「ポリ公」とか「サツ」と言うみたいに。

 わからん。



 というわけで

【The Police Hated】

 で、どうでしょう?



 正解は

【Cop Hater】

 でした。



 おーいい線いっている。でも正解ではない。この企画では理想的なパターンか。にしては地味か。もっと盛大にしくじったほうが面白いんだけどな。

 そうか、“-er”をつけると「○○している人」になるのか(正確なところは各人でお調べ下さい。そういう適当な企画です、あしからず)。

 今回の肝は「警官」だな。ちょっと調べてみよう。まずは和英で「警官」といこう。“policeman”に“police”に“officer”に“cop”とな。ほうほう。なるほど、“police”は警官の集合体としての警察なのか。一人のお巡りさんではないのか。

 やはり“cop”は少し砕けた表現で、反対にかたい表現は“officer”になるのね。



   ★★★作品情報★★★


 警官嫌い(エド・マクベイン著/井上一夫訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)


 87分署シリーズのコンプリートを目指すのは……何冊あるのでしょう。迂闊に手を出すと大変そうなのでよしておきましょう。火曜サスペンス劇場かなにかで日本に舞台を移してドラマ化されていたはずなので、そちらで楽しむのも手かもしれません。「わが町」シリーズでしたっけ。サブスクにあるのですかね。



 !!!単語!!!


police (警官の集合体としての)警察

 cop 《略式》警官

 officer 警官、巡査

 policeman 警官、巡査

 hate ひどく嫌う 憎む 憎悪

hater 憎む人

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