幸せとは
幸せとはどういう状態でしょうか。
お金がたくさんあること? 毎日遊んで暮らせること? 好みの容姿で高収入のパートナーがいること?
違います。「不足や不満や不安を感じずに、リラックスできている状態」のことです。
ストレスがない、と言ってもいいです。
お金はあるけど、寝る間もないほど忙しい。
毎日遊んで暮らしているけど、将来が不安。
好みの容姿で高収入のパートナーがいるけど、浮気性で困っている。
これでは幸せとは呼べません。
どうしたら幸せな状態を作れるか?
ストレスとなる事柄について考えなければいいだけです。
嫌な過去を思い出さない。まだ起きていない不幸について今心配しない。
とにかく「嫌なことを考えない」ことです。
つい考えてしまったら、考えている自分に早く気づいて「ああ、心配症なエゴちゃんがまた何か言ってるなあ」と受け流してください。
過去のことも、未来のことも、今、何をするかには関係ありません。
過去や未来のことを考える代わりに「今、何をしようか」と考えてください。
好きなことをしてください。自分がいい気分になれることをしてください。
音楽を聴く、歌を歌う、文章を書く、軽い運動をする、好きなものを見る、お気に入りの場所に行く、何でもいいです。
仕事をするなら「仕事は面白い」と思いながら働いてください。根拠は要りません。気の合わない同僚や上司がいる、面倒なトラブルが起きる、それを「面白い」と名づけてしまうのです。
これはたとえ「宝くじで10億円当たったとしても同じなのだ」ということに気づいてください。
10億円当たったからと言って、別人になれるわけではありません。身長は伸びないし、10歳若くなるわけでもありません。血の繋がりは変わらないし、3年前にいなくなったペットは戻ってこないし、若気の至りが帳消しになるわけでもありません。
10億円当たったら、口座の残高が10億円増える。それだけです。
もちろん、そのお金で家を買えるかもしれないし、辞めたかった仕事を辞められるかもしれません。
でも期待しすぎないでください。家を買う、仕事を辞めるという環境の変化によって、新たなストレスが生まれる可能性もあるのです。
口座に10億円ある。それがただの現実でしかなくなったとき、あなたを悩ませるのはやはり人間関係であり、トラウマやコンプレックスであり、過去の記憶であり、将来の不安であり、まだ手に入れていないものへの不足感でしょう。
絶えず不足や不満や不安を感じてしまい、リラックスできない。
それでは不幸です。お金がいくらあっても、誰とつき合っていても、Googleに就職できても。
境遇は関係ありません。今、幸せを感じてください。
意識的に肩の力を抜いて、少し顎を上げて、温泉にでも浸かっているように「はあ~」とリラックスします。できれば「幸せそうな顔」を作ってやってみてください。
何か妄想したいこと、例えば憧れの芸能人に会えた、ほしかった車が手に入った、書いた小説がベストセラーになった、念願の沖縄旅行に行けた、などがあれば思い浮かべてもいいでしょう。いちいち妄想するのが面倒くさいという人は、しなくてけっこうです。
エゴのネガティブなおしゃべりが止められない場合は「幸せだな~」と呟くなどして、おしゃべりから意識を逸らすようにしてください。
幸せに根拠は要りません。持病を抱えていようと、借金を抱えていようと、失業中だろうと。布団に入ったとき、お風呂に入ったとき、散歩をしているとき、トイレで座ったときなどいつでも、できるときには幸せを感じる習慣をつけてください。
繰り返します。幸せを感じるのに根拠は要りません。
どうせ同じ時間を過ごすなら、過去を悔やんだり誰かを恨んだり未来を悲観しているより、幸せを感じて過ごすほうが得だということに気づいてください。
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