中学生が提出したら怖い短歌を考える
みなさん、中学生の時短歌作りましたか
私は確かこんな歌を作りました
「宿題を誰に聞くかで無くなる時間」
さすが我心の人ってレベルでしょ
まあそれは置いといて
今回は中学生が提出したら確実に先生が目を疑う短歌とギリギリいけそうな短歌を考えてみる
「鳥籠にちゃんと名前をかいておく
そうして生きてゆかなくてはね」
えーえんとくちから 笹井宏之
正に先生が見たら「ん?」ってなる歌でしょう。優しい先生だったら「わーすごい!」と
褒めてくれるかも。嫌な先生だったら「どうせ本から盗んで来たのでしょ?」とか言うかも。まあクラスでは浮くのは間違いないよね
「スプーンに関心のある親指とない小指との
しすがな会話」
同上
これは……ワンチャンいけるのでは?中学生でもギリギリ思いつきそうではあるし。先生も「よく出来てんな。将来は歌人か?」とか
思うぐらいで済むかも
「みうらじゅんを新刊台にならべれば8月は
破裂したまま秋へ」
日本の中でたのしく暮らす 永井祐
これは……絶対にいけませんね。みうらじゅんを新刊台にならべ、なんて発想が出る中学生怖い。しかもそれを短歌に入れようとする
中学生もっと怖い。8月を八月と書かない中学生も怖いし、破裂したまま秋へって続ける中学生……怖すぎる
美奈子「……まるで冬銀河の創造」
先生「中々よく出来てるじゃあ無いか。じゃあ次、田中出来た短歌を読んでみろ」
田中「はい、みうらじゅんを新刊台にならべれば8月は破裂したまま秋へ」
先生「は?も、もう一度読んでみろ」
田中「みうらじゅんを新刊台にならべれば8月は破裂したまま秋へ」
先生「よ、よく出来ました……あはは」
みたいな感じになるかも
「人生は苦しい」(たけし)「人生はなんと
美しい」(故モーツァルト)
同上
これなら先生も「悪ふざけはいけないよ」と
作り直しぐらいで済むかも
田中「人生は苦しい」(たけし)「人生はなんと美しい」(故モーツァルト)」
クラス一同爆笑
先生「ダメだよ、田中。名言を並べただけで
短歌にはならんのだよ」
田中「は?私は真面目でしたけど」
みたいになるかも
「朝凪の岩間に浮かぶたらひ舟鳶はなきゐる
羽をひろげて」
橐駝 小山光夫
これもまあ、有り得ないとは思うけど中学生が考えたら怖いよね。
すれ違った中学生がさ
「俺、最近短歌にハマっててさ」
「えーどんなん作ったん?」
「んっと……朝凪の岩間に浮かぶたらひ舟鳶はなきゐる羽をひろげて」
「す、すごいや……」
みたいな会話してたら嫌だし
文語繋がりで言えばこれなんかも
「休暇となり歸らずに居る下宿部屋思はぬ
ところに夕影のさす」
往還集 土屋文明
下宿部屋はまだワンチャンある。問題は
帰らずを旧字で歸らずと書く中学生が存在したらそれこそ目を疑うって話。授業で短歌の
作り方を学んだばかりの中学生がこれ提出してきたら失神する自信ある
てわけでこの変で今回は終わりにします
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