バンザイし左に倒すと「アイタタタ」右広背筋の短さよ
バンザイし左に倒すと「アイタタタ」
右
情緒は取り戻せませんでした。こんにちは。
昔から、右側の広背筋の短さを感じています。バッグを左肩にかける癖がついているせいかな、と思います。
みなさんもやってみましょう。両手をあげて、どちらかの手で反対の手を握ります。
そのまま、身体を左に倒します。
方向的には、ほんの少し猫背に、前寄りに倒してください。
今度は、反対。右に倒します。同じく少し、前寄りに。
左右差や背中のつっぱりがなければ、OKです。
背中のあたりでつっぱりを感じたらおそらくそれが広背筋で、すこし短縮している可能性があります。
広背筋は、その名の通り「背中の広い筋肉」。
第五
ストレッチして右だけ痛かったので詠みました。
筋肉って、ほんとすぐ短くなるんですよね。
短くなると弊害しかないので、ストレッチはちゃんとした方が良いです。(わたしはしてませんが……)
広背筋のはたらきはいろいろありますが、もっともわかりやすいのは「ベッドに手をついてお尻を持ち上げる(プッシュアップ)」という動作です。
健常者ではあまりピンと来ないかもしれませんが、
リハビリにおいて、脊髄損傷は「どのレベル(高さ)で損傷しているか」が第一の確認事項です。
ようは、損傷したのが「首なのか、背中なのか、腰なのか」ということですが……
リハビリにおいてはさらに細かく分類し、たとえば首だけでも「第1~8頚髄」という8個のレベルに分けて考えます。
高さが上にいけばいくほど(数字が小さいほど)障害される範囲が大きく、下がれば下がるほど自力で動かせる範囲が増えます。
今回の広背筋は、第6~8頚髄レベル。
それより上の損傷だと広背筋が効かない場合が多いので、手をついてお尻を持ち上げられない、つまりプッシュアップができません。
それが大きく関わるのが、「自力で車椅子に乗り移る」という動作です。
ほんの少しでも広背筋が効けば、手をつかってずりずりとお尻を移動させることができ、自力で車椅子に乗れます。
逆にいうと、広背筋がまったく効かなければ自力で車椅子への乗り移りができないので、乗り移りのために人の介助が必要となります。
もちろん、車椅子への乗り移りに必要な筋肉は広背筋だけじゃないんですが、頚髄損傷患者の日常生活を大きく左右する筋肉かなぁと思うのです。
脊損患者さんって、本当に生活のいろんなところを制限されるんです。
歩けない。排泄も今まで通りはできない。レベルによっては手の動きも制限され、食事も歯磨きもままならない。
それに骨折とちがって、基本的には治らない。
脳梗塞や脳出血と比べても、回復の度合いは非常にゆるやかで、ほぼ平たん。
だからこそ、ですね。どの筋肉が使えて、どの筋肉が使えないのか、ひとつひとつ丁寧に確認をするのです。
残った機能をうまく活用して、ひとつでもできることを増やしてもらいたい。
広背筋、たいせつに。脊髄、たいせつに。
なんだか暗い話になりました。ごめんなさい。
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