最後の猫

@cafe_M

最後の猫

どうしようもないことばかり金平糖


蛙には蛙の悩みあるだろに


ねえ聞いてた?と言われぴったり時止まる


あの頃の君とは別人誰のせい


多分また同じ人生タイムマシン


伸びしろだけで出来てる私のびのびと


拾い来て最後の猫だと言い含め


アスパラの青の青さに目を見張る


人生は誤算の連続靴を買う


「また来週」当然来週あるように言う


かなしみはいつか融けるよ安心して


朝寝して上手くゆかないことばかり


人生は滑りやすくて雨宿り


誕生日終わりを強く意識する


私の人生何だったのか春の雨


住んでいる街から出ないコロナ鍋


猫が逃げる夢ばかり見る猫といて


アラームに「も少し寝る」と返事する


誰の記憶からもさっぱりと消えたい


「大丈夫」魔法の言葉復唱す

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

最後の猫 @cafe_M

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る