君の恋を叶えるための私の恋

プロローグ

その時、私は思っていた。


『これは、絶対、運命だ』


って……。


『なんで?』


なんて、聞かないでよ?


だって、この時、私は、人生をかけて、この恋をまっとうしよう、って、決めたんだから。


そんな、想いに、理由なんて要る?


な~んて……、本当は、私は、そんなに強い女の子じゃなかったけど、君と出会って、そう思えたの。





如月燈きさらぎあかり16歳。


これが、きっと、私にとって、初めてで、そして、きっと、最後の、恋……。

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