九尾の狐になれたなら

不相応ふそうおう

見えすらしない

壁などに

見栄みえすらはれぬ

この身が憎い



訳→不相応と言われ、目に見えるものでないものに邪魔をされても見栄を張ることすらできない自身が憎い。

「肩書やら家柄やら形として見えるわけでもないものに身分違いだとはばまれても、急に立場が変えられるわけでも、生まれを変える事ができるわけでもない自身の無力さが憎たらしいのですよ」

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