緊急時、アラート通知が来るけれど、 これは大丈夫なやつ。 オオカミ少年!?

 緊急時、アラート通知が来るけれど、

 これは大丈夫なやつ。

 オオカミ少年!?



 今週は電話当番だ。

 一般ユーザ向けのサイトでは24時間365日サービスを提供しているので、夜間や休日もシステムは稼働しっぱなし。なにか不測の事態が発生したときのために、当番制で緊急連絡用の携帯電話を持っている。

 日曜日のお昼。駅前でハンバーガーを頬張っていると、緊急携帯がブルリと震える。

 システムの自動アラートだ。

 さっと目を通す。うん、これは静観。特に対応はいらない。


 本屋で雑誌をパラパラめくっていると、またブルリと震える。

 うん、これも大丈夫なやつ。

 そっとポケットに戻す。


 お風呂に入っていると、リビングでメールの通知音がピロリと鳴った。一応大きめの音にしている。

 大丈夫じゃね?

 ゆっくりと身体を温めてから、緊急携帯を確認。

 ほら、大丈夫。


 夜半、枕元でメールの通知が鳴る。

 ああ、うるさい。

 眠い目をこすって確認すると、やっぱり大丈夫なやつじゃないか。


 僕はちょっと逡巡してから、マナーモードに切り替えて眠りにつく。


 明け方、ブルリと震えた気がするけど──



 <アラート>

 普通はなにかまずいことが起こったときに鳴るのです。

 けど、石橋を叩くのが好きな人がシステムを組むと、何でもかんでも通知が来る。

 オオカミが来たよ! オオカミが来たよ!

 さて、か弱きヒツジは無事なのだろうか。

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