💰チトセの日記③
今日は素敵な出会いがあった。
ヨミお姉さまとジュハくん。
ボクはきっと、二人に会うためにこの異世界に来たんだ。
お金が足りないって渋ってるダリスに、分割払いまでさせて買わせたのはほんのちょっとだけ悪いと思ってる。ごめんね、ダリス。
ああ、ヨミお姉さま。
エンジェルリングがきらめく、ツヤツヤで淡い緑色の髪。
全てを吸い込んでしまいそうな深い緑色の瞳。
女のボクでさえも目がはなせなくなる最高のスタイル。
見た瞬間に目を奪われた。
ふと隣を見たら、ダリスがまた鼻の下を伸ばしてた。
気持ちはわかる。ヨミお姉さまに鼻の下を伸ばさない男なんてきっといない。
ちょっと口が悪いんだけど、そこがまたたまらない。
こんな中世と近世のヨーロッパを混ぜたような世界の、男尊女卑をこねてこねて発酵させたような価値観に支配された国で、あんな口をきける女の人っているんだ。
カッコよすぎで鼻血が出るかと思った。
ヨミお姉さまみたいな美しくてカッコ良い人が、どうして奴隷になんかされなくちゃいけないんだろう。
この世界は絶対にまちがっている。
もうひとり。ジュハくんはボクのいやし。
ウサ耳をつけた、生やした? ジャニ系のカワイイボーイとか反則だよ。
ウサギだけでもいやされるのに。
ジャニ系の男の子までミックスしちゃったら、いやしの最上級が完成してしまう。
ジュハくんみたいな人たちのことは
亜人の亜って、二番目とか準ずるとか、そう意味だよね。
ってことは、亜人は人間に準ずる存在ってこと?
ないないないないない。
ないないないないないないないない。
ありえない。
どう考えても人間より上位の存在でしょ。
むしろ人間が亜人で、亜人が人間であるべき。
全ての人間は彼らに奉仕せよ。
あ、ヨミお姉さまだけは別だけどね。
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