地球の勇者対元世界樹の守護者*剣舞結城視点
私の目の前には元世界樹の守護者が立っている。守護者は動かない。
小手調べで色々な属性の魔法のボールを合計で百個放つ。しかしその魔法は一つも当たらなかった。彼に届く前に全て溶けたのだ。
「もう終わりか?次はこちらからいくぞ!」
守護者がそう言うとつい先ほどまでやっていた配信で使っていた紫色の棍棒を持っていた。あれに当たるといくら勇者である私でもタダじゃ済まない事を本能的に察した私はひたすら避ける、隙をつき様々な武器や魔法で攻撃する。それをひたすら続けていた。しかしそれも棍棒や体に当たる前に溶けてしまう。その事実に絶望して距離を取り立ち尽くす。
「おいおいもう終わりか?なんだ見せかけかよ。こんなんじゃまだ雑魚だ。お前はクリエイション様の世界で転生者の魅了の力で堕落した勇者よりちょっと強いぐらいだ。本気出せよ。その腰の剣を抜けよ。お前みたいな雑魚の攻撃で僕は死なない。」
守護者はそんな事お構いなしに暴言を吐いてくる。
「パーティのリーダーっぽいお前がこの体たらくじゃ他のメンバーも弱いんだろうな。」
そこまで言われて私は切れた。聖剣エクスカリバーを抜刀し、棍棒を斬る。
「私の事はいくらでも貶していいが私の仲間を貶すな!守護者!お前をこの聖剣エクスカリバーで倒してやる!」
「…ふん、ここまでやってやっと本気を出したか。まあクリエイション様の世界の勇者の全盛期ぐらいか。棍棒も斬られた事だし僕も前世で制作した最高傑作を特別に見せよう。」
そう言って彼は先の尖った傘を出してきた。
「なんだその傘は?それが武器と言うのか!ふざけているのか!」
「いいや、本気さ。…来いよ弱き者。」
そう挑発され守護者に向かって剣を振りかぶる。
すると守護者は持っていた傘を横凪に振るう。そこまで見て突然私の体が動かなくなった。
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