地球の勇者*毒島笑顔視点

「…君らは誰だい?あと君らと戦うのは遠慮しておくよ。君らのことは興味ないし。」

 

「ちょっとあんた!こっちがわざわざここまで来たのに!」

 

「お前はもうちょっと落ち着け。…失礼、私の名前は剣舞結城 (けんぶ ゆうき)。Sランクの冒険者だ。」

 

「あ〜はいはい、SランクSランク。もうそう言うのはいいから、さっさとお引き取りください。」

 

「あんた何言ってるの!?私達のことを知らないですって!?私達Sランクパーティの『勇者団』を!」

 

「勇者だと?」

 

「おや、興味出たかい?もう一回自己紹介しておこう。私は『勇者』の加護を貰った剣舞結城だ。出来れば私と戦って欲しい。まあ、さっきの質問で断られたから私達は帰るけど…」

 

「いいや、本物の勇者なら話は別。受けるよ、貴女は努力を重ねて強くなったのが分かる。前世の勇者も君と同じ様に努力で強くなったのを見てきたから。

 …ああ、選定の時以来に久々に本気で戦えそうだ。せいぜい失望させないでね。」

 

「そう言うならばこちらも貴方を殺す気で戦おう。それじゃあ決闘場に行こうか。」


 受付に決闘場の使用許可を得て決闘場のフィールドの中で互いに向き合う。

 

「貴方は元世界樹の守護者と言われているらしいじゃないか。君の負けは確定だと思うが最強の私を満足させたくれよ。」

 

「生意気な小娘だ。お前の最強は所詮井の中の蛙である事を教えてやる。僕がそうだった様に。」

 

 そう言って勇者対元世界樹の守護者の戦いが始まった。

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