ウザイ後輩が俺の恋を邪魔してくる

@annkokura

第1話 邪魔する後輩 読み切り

あらすじ 

優等生のヒロイン1に好意をもつ冴えない主人公は、後輩ヒロイン2に恋を邪魔される。


キャラ

如月京(きさらぎきょう) ボサボサの黒髪 平凡な顔 

高校二年生

玲菜の素を知っている 玲菜に恋心を抱いている

何事も普通


奄美玲菜(あまみれいな) 黒髪ロング ツリ目  黒い瞳 容姿端麗

高校三年生

優等生 周囲からは、尊敬や嫉妬、羨望の眼差しで見られている 実際は話しやすい  

甘いものに目がない 


海月華(みつきはな) 金髪 アホ毛がある 片口で切り揃えられている サファイアの瞳

高校一年生

からかいがいのある先輩として京を見ている

悪戯心から京の恋路を邪魔する


◯街の歩道(朝)

   如月京(16)が手に鞄を持って歩いている。

N「如月京 これといった特徴もない高校生 そんな彼には好きな人がいる」

   京は、周囲の注目を浴びながら歩く奄美玲菜(17)を見つける。

   京は駆け寄る。

京「先輩!」

   玲菜は振り返る。

玲菜「おはよう、如月君」

N「奄美玲菜 容姿、運動、成績 何事も完璧な優等生 そして、京が片想いしている相手でもある」

   京は玲菜と並んで歩く。

京「偶然ですね」

京M「朝から先輩と登校できて幸せだ〜」

玲菜「そうね」

京「今日の放課後、東公園前でいいんですよね?」

玲菜「ええ」

   京と玲菜に向かって走ってくる海月華(15)。

   華は京にタックルする。

華「えいっ!」

京「イッテー‼︎」

   京は振り返りタックルしてきた華を睨みつける。

京「お前は普通に挨拶できないのか! 海月!」

N「海月華 金髪とアホ毛が特徴の京と玲菜の後輩 同級生からは天使と呼ばれているらしいが、京にとっては悪魔だ」

京M「くっそ! 先輩と二人きりだったのに! ことごとく邪魔しやがって!」

   笑顔になる華。

華「へへ〜」

京「へへ〜、じゃねえ! お前は先輩に対する敬意がないのか!」

華「京先輩に対してはないかな〜」

京「このチビが!」

玲菜「如月君。私、先に行くわね」

   玲菜は歩く速度を早めて学校へ向かう。

   置いて行かれたことに京はその場に座り込む。

京「そんな〜……」

京は華を睨む。

京「お前のせいだぞ! 海月!」

   華は京の姿を見て笑う。

華「やったー! また、先輩の邪魔できた!」

京「くっそ〜‼︎」

◯放課後 東公園 (夕)

   京は周囲を見る。ベンチに座って文庫本を読んでいる玲菜を見つける。

京「先輩!」

   京は玲菜に駆け寄る。

玲菜「如月君」

京「遅くなってすみません」

玲菜「そう じゃあ、行きましょうか」

京「はい」

◯街 (夕)

玲菜「スイーツ店がいっぱいだわ〜」

   玲菜は立ち並ぶスイーツ店を見ながら嬉しそうにする。

京「そうですね」

N「玲菜は京以外に隠しているが、実は甘いものに目がない」

京M「目を輝かせてる先輩、可愛すぎる! しかも、これってデートなんじゃね!」

   玲菜は京の顔を覗き込む。

玲菜「ねえ、聞いてる?」

京「うおっ! ど、どうしたんですか⁉︎ 先輩」

京M「近っ! めちゃくちゃ良い匂いした!」

   華は京と玲菜を見つける。

華「あっ!」

京M「ん……? 嫌な予感がする……」

   京は周囲を見る。華と目が合う。

華「京先輩!」

京M「嫌な予感が的中した!」

華「偶然ですね! うん? 奄美先輩もいたんですか もしかしてデートですか?」

玲菜「いえ、偶然会っただけよ それじゃ、私帰るわね」

   玲菜は帰る。

京「そんな〜……」 

   京はその場に膝をつく。

   京は華を睨む。

京「お前のせいだぞ! 海月!」

華「へへ〜、また先輩の邪魔できた」

   華は笑顔を見せる。

華「ていうか、先輩 先輩みたいな冴えない人じゃ奄美先輩は無理だと思いますよ? 早々に諦めることをオススメします」

京M「くっそ〜‼︎」

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