Db×W

黄野ポピー

第1話 はじめるきっかけ

『マイダンジョン・B6フロアに設置!守護者ガーディアン・ミノタウロス!』






『マイダンジョンから緊急召集サモン!ゴーストライダース5体!』






『『『わぁぁぁーーー!!!』』』








『挑戦者の侵入に対し守護者を設置!しかも超強力なパワーを誇るミ・ノ・タ・ウ・ロ・スだぁ!!対して撃退者に牙をむくゴ・ゴ・ゴ・ゴーストライダァース!!』




『撃退者マスターは国内屈指の実力派プレイヤー・レン!挑戦者アタッカーもこれまた実力派・カイ!ランキングトップに輝くのはどちらだー!?』






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「すげー!なんだこれ!」


「『D b ×ダンジョンバトルW×ウォーズっての。ちなみにこれは日本サーバーな」


春麗らかなるとある日。友人のナギに今オススメというゲームを紹介されている。


ここはいわゆる喫茶店カフェな訳だが、多少の大声は平気な個室だったりする。カップルシートではない。






「簡単に言うと、皆が個人用の迷宮を作って、それを攻略したり迎撃・・・・・・このゲームだと撃退するってこと」


「ふーん」




「自分の迷宮は守りつつ誰かの迷宮を攻めるっていう真逆のことをしなきゃいけないのはキツいんだけどさ、自分の迷宮に罠はったりモンスター呼んだりも出来る」


「へぇ・・・ん?じゃコノ動画のって」




「片方のプレイヤーの迷宮に攻め込んでるとこだな。撃退すれば敵プレイヤーを追い出すこともできるし、ポイントとか奪うこともできる逆に攻略に成功するとランキングに必要なポイントとかが貰えるんだ。これだと守護者っていうモンスターを呼んでたけど自分でルールを決めて戦うのもあり」




「そんでな、戦い方だって剣や槍に魔法とかもあるし、変わった奴はチェスとか設置してる」




「とにかく何でもできる・・・・・・!攻略とかには相手を直接倒さないといけないけどな」






あー、うん。


熱中しすぎてマシンガンになってきてるけども。




「とりあえず落ち着けって」


「あ、わりわり」


野郎のテヘペロはいらん!




「そんなにこれを推す理由は?今までも色々教えてくれたことあったけど、なんか違う気がする」


にっこり。


笑いつつも追求。




いや、ね。今までも数々の名作(その時マイナーでも後からとんでもないヒット作になったり)を教えてくれた友人コイツだ。きっとゲームも面白かろう。


だが情熱を語っても、やるのは俺の自由~。な感じだったのに、今回のはシステムややり方も含めて、まるで『やるのに不安にならないように』してるみたいな?そんな感じ。・・・な気がする。






「あー、うん。いや、あれでね。その」


「おう、なんだ?」






「ごめん!ゲスト登録勝手にやっちゃった!」


「は!?」




どうやった!?




「・・・・・・~。いつ?」


「この間、お前ンち行った時にパソコン借りて」






「あのな、どうしてもゲスト紹介の特典が欲しくて・・・・・・」


「・・・・・・言いたいことはいっぱいあるが、とりあえず置いておく」


ことにしとく。




「それで、俺がいつまでもゲームを始めないとお前になんかのペナルティーとかがある、と?」


でなければ違法行為ハッキングだからね。






「・・・・・・」


気まずげにしてら。




「うん、まぁいいや。面白そうだし」


「すまん!恩に着る!!」


「ただし!」


「ゲーム内でなら色々ヘルプする!」


「それもある。だけどそれとは別に」


「ん?」




「ここ奢りな」


「うぇ!?・・・チクショウ!」


流石にそれくらいはしてもらはないと。だって・・・。


「違法行為・・・・・・ペナルティー・・・・・・」


「あぁー!!まじでごめんて!」


勝った(笑)




「んじゃゴチになりまーす。あ、ミックスサンドとポテトフライとクリームソーダ追加で」


「カツサンドとコーラフロートも追加ぁ!」




注文用のタブレットで入力。


その後更にいくつかの追加をし、男2人がしっかりと満腹になった。


けふっ。




さて、家に帰ったら早速やってみるか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る