子供の頃に親とキャンプをした時の話。

僕はそこで初めて釣りをする事になった。ただ魚なんて全然釣れなくてすぐに飽きてしまい、その後は近くの林の中で虫取りをしたりしていたのだが、突然雨が降ってきた。

僕は近くに雨宿り出来そうな場所を探すが何処にも見当たらない。

仕方ないので、そのまましばらく走っていると、気がつくと僕は山の頂上にいた。

そして、そこから見下ろす風景はとても綺麗だった。

まるでこの世界全てが自分のものになったかのような感覚に襲われる。

僕が立ち尽くしていると後ろから

「ねぇ、あなた名前は?」と声を掛けられる。

振り返るとそこには、着物姿の少女が居た。

僕は、少女に名前を告げると彼女は微笑み

「私の名前は『紅羽』よろしくね」

と言ってくれた。

……そして

「"また会おうね"」と言って何処かに行ってしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る