第15話 誰にでも優しい幼馴染は俺にだけ厳しい。

🍎なんかVtuberの恋愛って難しい。


気持ちが溢れるほどに想いは募るのに、底辺配信者である俺にはなかなか気持ちを伝える勇気が持てないよ・・・。


うぁあああああ。愛が溢れてメチャメチャ人を殺したくなるぅううう。人間って結局のところ殺しあうほどに愛し合いたい凶悪な愛を貪り食うモンスターなんだ!!!


恋が暴れて意味不明の叫びになりそうだ。


あっ、


視聴者からコメが届いた。


――――

>攻略情報だ。愛の詩を読み上げろ。それがただで出来るバズるための簡単な方法だ

――――


💌なるほど。


ちょっと葛藤あるけど、悪くないかも。


殻をやぶろう。バズるためじゃなく、愛のために。🍓


俺の好きな図書館司書の中沢さんが視聴者なんだ。そう強烈に思い込もう。


いけぇえええええええ。


LIVE ON!!!




ちゃらら~♪♪♪(^_-)-☆メ・ル・モ・の・アタック!!!!




「🌹なあ。聞いてくれ。君のために愛の詩を今から朗読する。心を込めて読み上げるよ。俺の愛に答えてくれっ。君が図書館司書だと思って俺は言葉を伝えるよ」


コメント0。視聴者数1


・・・う。無言だ。中沢さんに対する愛の言葉を伝えるのは恥ずかしい。


ただ、やろう・・・。愛のために。🏹


「🌹サルバカンが、夕闇に降りたとき、君の邪悪な凶器の破線が僕を撃った。ああ。許されざる愛を追うもの。それは死霊。君を愛す僕を許してください(イケボ)」


無言・・・視聴者が0。



「ぐあぁあああああああああああああああああああ」


はずかしいぃいいいいいいーーーーーーーーーー。視聴者消えちゃったよぉ。


俺は死んだ。そして、転生した。


こほん。今日の一冊。


誰にでも優しい幼馴染は俺にだけ厳しい。


LINK IN!!!

https://kakuyomu.jp/works/16817330653770016890


「解説。ツンデレものだと思うけど、登場キャラがリアルに書かれていて、その登場キャラと愛し合える? からみあえると思うと、なんだかすごくわくわくする。愛されたい。ちょっとリアルに感じるツンデレキャラが好きになってくれたら。愛されたい。愛されたい。愛されたい。そんなわくわくものの一品です。俺も愛されてバズりたい・・・図書館司書さんに告白できるような男になりたい」


==========👅ライブコメント============


>wwww


>キレてるw笑える。🍈


>ほんとに芸が多いのう♪ おまいは♪ 好きじゃ。人に愛を伝える勇気って確実にあると思うのじゃ♪ おまいの愛をもらって、わしは今日もがんばれる♪


>芸だけじゃなく、もっと配信者としてみんなに認められてほしいなー。


>攻略情報。愛の詩を磨くのは悪くない。女性からファンが出来て、バズる可能性があるから。ただ、それなりに繰り返さないとならないから、男性ファンを取り込みたいと思ったら、戦闘の方がいいぞ。とりあえず、初級ダンジョンまでがんばれ。


>わはははは。GAME OVER(ゲームオーバーです。以下に戻ってくださいww

https://kakuyomu.jp/works/16817330658402813507/episodes/16817330658472091678


―――

なんだかんだ言って、ファン(ドマイム)に愛されるメルモだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る