第10話 未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書

自力で未来から戻った。


聖女セリネが未来からの戻り方を動画配信していて助かった。


一度過去で死ぬんだ。そして、魂になって世界のリンクを見つけること。


戻った後に情報屋が生きていることを知った。しかも自分が女だと告げる前に時間が戻った。未来で情報屋が死ぬような目にあってるかも知れない。さよならって未来で言っていたし。情報屋は相変わらずだ。俺に女だと伝えていない状態で俺に対していつものコメントを残している。


君は誰で一体なんのために、俺に情報を送り続けているんだ? 君は何を考えてる?


まあ、今は考えないでおこう。煮詰まると大変だし。こういうときは根底作家の推理小説を読んですっきりしよう。


🍓部屋。メルモは麦茶を飲む。畳で寝転がる。悩む。ヒトデオニの死。推理。我が愛するモリアーティ教授を現代によみがえらせて悪役令嬢とのコンボで作られた密室殺人の謎。・・・本を読んでからずっと気になっていた。


作者っ! 新しい推理を考えて、それを回答しないで未解決のまま読者に回答を隠すってどういうことっ!?


うーむ。この謎を解くことを図書館司書の中沢さんと語り合えたら。


楽しい根底作家の推理小説について死ぬまで語りあって、抱きしめあって愛で燃え死んでDEAD ENDしたい。


「・・・あの・・・推理の謎解けるって・・・頭・・・いいですね・・・。・・・そんなあなたに、・・・わたし・・・夢中になって・・・いいですか?」


言ってくれたらいいな。このセリフ。


猫が入ってきた。カメ。ネコだけど、カメ。母のネコだ。メルモは亀が好き。


🙀「にゃー」


「おう!」


ちょっとなでる。ふさふわ。


チビも寄ってきた。


🐢「にゃー」


アクセス数伸びないし。


コメントダンジョン煽りや市ねというコメントもたまについてる。


今日は同接者5人。非常に少ない。


LIVE ON!!!!


ちゃらら~♪♪♪(^_-)-🍈メ・ル・モ・の・アタック!!!!




「こんちわ。ガブガブ。ガブガブ。だらだら~。メルモだよ。今日はちょっとやっぱりドマイム(ファン)さんからの要望を考えてみようと思ったんだ。やっぱりダンジョンでモンスターと戦う配信して欲しいかなぁ? モンスターとぐしゃぐしゃに殺しあう映像がみたい? 死霊系は魂を喰うんだ。地獄から帰れなくなるんだよ」


無言。


とりあえず、我が愛する推理を扱った気持ちいい根底作家の小説を紹介せねば。


アンタが読者に投げた謎は、神の薔薇のいかずちのようだったよ。


推し! 推し!


未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書


LINK IN!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889907009


「とにかく色々な要素が詰まった作品。読み出しだとアクションに見えるのに、推理で悪役令嬢とペアになったあの有名な推理小説のキャラが、ドタバタ世界で暴れるのか? ファンタジーと、推理?? うーむ。気になる。いったいどうなる? 読み出ししか読んでないけど、新しさを感じる一品です」


あっ、人が入ってきた。


==========👅ライブコメント============


>🧀ダンジョン行くの? 素人は絶対ダメだ!!! やめるんだ。


>情報屋だ。うーーん。ダンジョン攻略はゲーム上難易度が高いから、パーティを組んで行くべきところだと思う。ヒロインもいいけど、友情パラを挙げて、モブ男小渕か、シンクと組むのもお薦め。ただ、一度殺人事件を経ないとシンクも小渕も仲間にならない。


>ダメじゃ。ダメじゃ。ダンジョンに行ってはならんのじゃ。死ぬのじゃ。絶対に死ぬのじゃ。いかんのじゃーーーーー(泣)わしと一緒に根底作家の小説を応援するのじゃーーーー♪ ニートでいいのじゃーーーー♪


>そんなことよりダンジョンライブ配信やりやがれ🏹

↓↓↓

https://kakuyomu.jp/works/16817330658402813507/episodes/16817330658471110498


>↑お前は余計なこというな。メルモ。行くんじゃない。


>気をつけろ。マジでダンジョンはやばい。


>メルモ止めて。


>それより恋を語ってほしいです。・・・恋のが、楽しいです。🌸

https://kakuyomu.jp/works/16817330658402813507/episodes/16817330658482052679


愛してる。メルモ。


―――

なんだかんだ言って、ファン(ドマイム)に愛されるメルモだった。

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