第3話 調査

私お手性の剣を持ち、牢の外にでると道が左右に別れていました。

ここまでは牢からでも確認できましたが左右とも差がありません。

石の通路が続いてるだけです。

『そうです、某アニメの秘密道具で倒したら方向が分かる道具があったような…

私もしかして、天才ですかね?』

某アニメに従って、剣を立てて倒れたほうに行くことにしました。

『おっと、下が石では音がなってしまいますね』

「状態変化」


一部分ですが石が土に変わりました。

『これで、心置きなく剣を倒せますね。』

出た答えはシオンさんの方向でした。

何度やってもシオンさん、『何故でしょうか。シオンさんが心配で無意識にシオンさんの方向に力が加わっているのかもしれないですね』


この調子でやっても変わらないため前世の私のデスクの方向、右に進みました。

『結局私の奥底では会社を求めているのでしょうか』

『あのクソ上司さんを思い浮かべると、会社への鬱憤が湧き上がってきて会社を求めているなんて考えが吹き飛びます』


そんな調子で進んでいると、魔族さん?見たいな方がおられました。

背丈は私よりも低く緑色で、小さな棍棒?を持っております。

あっ見つかりました。


『ヤバいですね、戦って勝てると思えませんが、ここで倒さないと私達の脱獄がバレる可能性が高いです。

シオンさんに迷惑をかける事はしたくありません。』


「キシャッ、キシャシャシャシャ」

そう言って魔族さん?は、私めがけて走り出しました。


「そっちがその気なら私も行かせていただきますよ。」


ガキンッ

混紡と剣がぶつかりました。

私が

力負けして剣が地に落ちました。


『まっマズイです。

こんな小柄な体をされているのにもかかわらず、この強さ流石ですね。

ですが、私が無事で帰らなければシオンさんを悲しませてしまいます。』


私よりも多少魔族さん?の方が力が強いかもしれませんが、そんな事は知りません。

ッグハ

私の事を死なない程度に蹴って弄びやがっております。

「これは、お客様の『自分の方が上だぞ』の目です。」

『これは許せません。

こういうお客様の対応は心得ております。』

『負けているフリです。

こういう生物は人を貶すことを糧に生きてらっしゃっるので、やられれば満足していただけるはずです。』ッブホ


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10分後


『あれ、人間と魔族さん?は違うのでしょうか、全然満足する素振りをされません。

ですが彼は今油断しております。』ッグハ ッブヘ

「もう耐えられません。

ここからは私の番ですよ。」


私は彼に蹴りを入れて突き飛ばしました。

「ギエー」

『結構強めに蹴ったはずですが、倒せていませんか』



「初めからこんなに上手くいくとは思っていませんよ。」

「お客様の『これ試してみてもいいですか?』と同じ位の攻略難易度ですかね。」

あの人種は試すといったら永遠に試しておられます。

『他のお客様のご迷惑になるので』

なんて言うと終いには泣き落としに走られます。

すると、私が白い視線を浴びることになるのです。

あれは、たちが悪いです。

この魔族さん?は、そのくらい憎いです。


「私の全てで、あなたを倒します。」

「『物質変化、TWOダウン』これで、あなたの棍棒は木から粘土に変わりましたね。」


実はやられている間に策を練っておりました。

魔族さん?が驚いております。

私は棍棒を切り裂きました。


「あっ逃げないでください」

「石グレード下部変化」

『こうすれば、石のグレードが1下がる気がしました。

ですが、もう魔力らしいものが少ししか残ってない気がします。

私の切り札です。

成功するでしょうか?』

「物質変化、THIRDダウン」

と石に触れながらいうと、地震の時に起こる液状化のようになりました。

魔族さん?の足が沈んでおられます。


「ここで戻せば…成功ですね」


魔力?をふりしぼったので、もう魔力らしきものの感覚がありません。

おかげで、魔族さん?は足が固定されて動けていません。

『チャンスです。』

私は魔族さん?に近づき無言で首を落としました。


魔族さん?が黒い粒子になって消えていきます。


『なんだか申し訳ないですね。

きっと彼も仕事を全うしていただけだったなのでしょうね。』


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モンスター「ゴブリン」を討伐しました。

また、モンスターの初討伐に成功したため、称号『初陣生還』を授与します。

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「あの方はモンスターさんだったのですね。

称号ですか、なんだかカッコいいですが、モンスターさんを殺して得た称号は心にくるものがありますね」

『ですがまだ終わっていません。』

『そういえば、彼はどこに逃げる予定だったのでしょうか?

危険があるならば今日中に確認しておきたいですね』

「って、もう朝日が…早く帰らなければシオンさんにバレてしまいます。

バレてしまったら、起こられること間違いなしです。」

『何故かシオンさんのお叱りには「怒」の感情がこもってないようにかんじるのです。

いつも、後輩さんや上司さんに憎悪の気持ちを向けられてきたので、感情には敏感な方だと自負しています。』

『シオンさんの事を思うと無性に会いたくなってきました。

早く帰りましょうか。』



私は安全に注意して、シオンさんが待つ牢に戻るのでした。







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今回もお読みいただきありがとうございました。

次の投稿は7月2日0時00分を予定しています。

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