第18話 小説を読まない人

 このカクヨムの世界では活字を読まない人なんて存在しませんが

 

 世の中には活字を読まない人もいます


 子ども同士が幼稚園から小学校まで一緒だったために趣味は合わないですが

ランチとか愚痴電話に付き合っていたママ友がいました


 ママ友なので共通の話題は学校の事や子どもの話なので個人的な趣味はこの際関係ありません


 ただ私が漫画や小説、アニメなどを好きなのは公言していたので周りは私の趣味を知っています


 そんなある日のこと、彼女からランチの誘いを受けて共通の友達と一緒に3人で食事をすることになりました


 その時、彼女の長男がラノベにハマっていると、

 そして本棚に「変態王子と〇〇〇〇猫」というのがあった、きっとおかしな内容に違いない、どう思うかと聞かれました


 私はああ、あれの事かと思い変態って刺激的な言葉だけどそんなに心配する内容ではないよと話したのですが彼女は納得しません


 もう一人の友達も検索したら内容出てくるんじゃない? って親切にスマホ出してくれてるのに、頑なに拒否して頑固にラノベはダメだと言い張ります


 なら、私に聞かないでくださいよってなりますが、波風は立てたくないので

心配なら自分で読んで判断するしかないと思うよって言いました


 そうしたら、小説なんて面白くない、読む人の気がしれない、もし読んでも一度読んだらもう読まないし内容なんて覚えてないってまくし立てました


 ちょっと、あーた、読み聞かせのボランティアしてたよね、お勧めの本を貸してくれって頼まれて何度も貸したけど、なるほど感想なんて一度もなかった訳だわ、納得した


 もうほんと、この人苦手 ←心の叫び


 ついでにこの方、映画も観ないので件の長男君が観たいと言っていたハリポタを


「私さん、観に行くでしょ、うちの子も連れていって」と、押し付けてくる始末


「ごめん、ハリポタより先に違うの観る予定だからその日はダメなのよ」 私


「なんで? どうせ観るんでしょ、ハリポタ先に行ってよ」 


「ええっ」


 押しの強い彼女に断れない私は結局自分の子と一緒に長男君も連れて行くことに。


 その長男君がこれまた変わった子で最初から最後まで一言もしゃべりませんでした


 電車乗って映画館行って映画観て電車乗って帰る間中、一言も


 うちの子も話しかけるのが気が引けたのか物凄く気まずい雰囲気で胃が痛くなりました


 活字だめ映画ダメな親にラノベ大好き長男くん、そり合わないだろうなぁ


 まぁ、人んちの家庭内の事情は詮索しませんが


 彼女に一番驚いたのが


 さんざん私に頼ったりねだったり甘えてるのに


「私さんは友達じゃなくて知り合い」って他の人に言ってたの聞いた時


 腐れ縁で長年付き合ってた男に彼女じゃなくてただの友達って言われたらこういうダメージ受けるのねってくらいはショックでした


 ほんと、なんなん


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