ハンバーガー ナゲット シェイク あとスマイル 届いてください、私のオーダー

ハンバーガーショップのお姉さん。

お花屋さんとかで働いてそうな優しい笑顔(でナイスバディ)の大人のお姉さん。

私のことを認知してほしくて、毎日通っていっつもたくさん注文してみたりしてるけど、もらえる笑顔は変わらない。

今日はスマイルとか言って驚かせてやるんだ、そう思って勇気を出して言った言葉も、いつもの笑顔に吸いこまれてしまった。


夕方の公園で一人でハンバーガー食べるのも、もう何度目だろ。

家に帰ったら夕飯もあるのに、だからってハンバーガー食べて帰るからいらない、なんて言えないし。

「はぁ、ほんとのスマイルほしかったなぁ」

「……えっと、スマイル、大変お待たせしましたぁ、なんちゃって……」

「うそ」


頭の中でポテトが揚がる音がした。

これがハンバーガーショップの妖精さんと私が出会った日の話。


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