第9話 るいの寝顔と🐧

もうすぐ夏!大好きな夏

恋人として最愛のるいとの最初の夏!


海、海、海、るいも大好きな海。

ん?、大好きだったか?とりあえずそういうことに。


よし、これで行こう!


【るい、水着買いに行こう!今すぐに!】


【………………いいけどさ、涼ちゃんの想像してるの着ないよ】


見抜かれてる、鋭い!


【想像してる?俺そういうふうに思われてる?】


期待してるのは事実、しかも、るいだからね。


【暇だし、涼ちゃん買ってくれるならいいかな】


【決まり。さあ行こう!】


着いたのはいいんだけど、俺どうしたらいいんだ?

ここでウロウロするのもな…


【涼ちゃん、これは?】


うーん、地味だな。るいのキャラと合ってない。


【もっと攻めたら?せっかく可愛いのに】


何気ない一言だが、るい、嬉しそう。

 

【じゃ、涼ちゃん選んで!それに決めるから】


俺が選ぶのか?じゃ思いっきり似合うのを。

攻めすぎかな?嫌なら断ってくるだろ。


【これは?】


るいが水着を手にとるとすぐ会計に。


【るい、ちょっと感想とか?】


【大丈夫、涼ちゃんが選んでくれた、これにする、

気に入った!買ってね、絶対着る!】


おいおい、早いな。俺が気に入ったとはいえ、

サイズとか、大丈夫かな?


【涼ちゃん、時間まだいいよね?寄っていい?】


【いいよ、寄りたいとこあるの?】


るいは、手を繋いできた。照れるな、これ。

嬉しいけど。何処行くんだ?


あっ、水族館!そうか、いいね、久しぶり。

俺も大好き!水族館。


【涼ちゃん、ペンギン🐧好き?】


【…可愛いけど、何でペンギン🐧?】


【よく見て、歩き方不器用でしょ、なのに水に入るとほら!あの速さ】


【スゲー!確かに凄い速さ。あっ、あのペンギン落ちたぞ】


【ペンギン🐧って陸ではよく転ぶの。あの足の短さが可愛い!それに転ぶと鳴くでしょ?痛いのかな?、いろんな種類がいて、それぞれ個性があって…】


るい、夢中!こういうとこ来たかったんだね。

気が付かずごめんね。


水族館、ほぼペンギン🐧お土産買って、自分達に。

るいが楽しかったのならいいか。


帰りの電車の中で、


【涼ちゃん。楽しかったデート♥ありがとう】


慣れてるはずなのに、るいの笑顔にドキッ!

その笑顔を他の男に見せるなよ。

るいの職場とかでさ。


【俺も楽しかった。帰り道で夕飯食べていこうね】


返事がない、るい?


早っ!もう寝てる。

そうしたら起こそう。今は寝かせておこう。


肩に寄りかかって、安心してるんだね。

玲奈とのデートでは、あまり無かったな、これ。

玲奈いつも元気で会話絶えないかったな。

玲奈って、電車で寝てた?無かったな。


ペンギン🐧のエコバック、ノート大切に持ってるね、そんなにペンギンが好きなのか!知らなかった


るいの寝顔、可愛すぎ。あー、もう心配。

今度、るいの職場に行ってみるかな。

何で俺なんだろ?彼氏とか何で作らなかったんだろ?


るいのこと、俺ほとんど知らない。

るいの住んでいた世界、もう戻れないのかな?


るいのことばっかりだ。るいに支配されてるって感じ。それも嬉しいけど。


パラレルワールド≒るいのいた世界…

行くことが出来たら必ず一緒に行こう。


るいが住んでいた世界をみたい。

もともと俺もそこで生まれたらしいから。


それにしても熟睡、かすかに寝息も聞こえる。


あっ!、るい、ヨダレ!。

俺は手で軽く拭き取った。起こさないように。


でも、熟睡出来るって、安心してるんだね。

そろそろ駅についちゃうな。起こしたくない。


乗り過ごそう、腹減ったけどさ。

ずっとずーと、そばにいるね、るい。












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