第7話 玲奈との出会い(回想)

少し本題から、離れます。


俺が(涼)が玲奈と出会って、一緒になった経緯を

説明させていただきます。興味ない方は次の話に

飛んでください。よろしくお願いします。


では、最初に。

玲奈は海が大好きだ。俺も同じく。

夏になればソワソワ。波の音、風、砂浜。


とにかく海に行きまくった。友人とも、もちろん

その時期に付き合ってた彼女とも。


付き合って間もなく彼女を海に誘うのは難しい。

水着、泊まりと躊躇することが多い。

そんな下心は俺には無く、海に行きたいだけで。


そんなテンションで行くものだから離岸流という溺れてしまう要因の一つにハマってしまった。

慣れているはずなのに、その離岸流の速さはかなりのもの。


そして、当然溺れてしまう。気を失ってしまい、

気がついた時は、ある女性に助けられていた。


【大丈夫、ゆっくり呼吸して】


その声に気がついた時、目の前に素敵な、それはそれは素敵な女性がいた。それが玲奈との出会い。

スポーティな感じの、とても可愛いというか、素敵な、女性。とにかくどストライク!!!


しかも、水着。俺は恥ずかしい、情けない…

素敵な女性に助けられて…


冷静でない俺は後から玲奈に聞いて解ったが、

玲奈は子供っぽく、自分がいないと駄目な男性に

惹かれるそうだ。変わったタイプだ。


何気にこういう出会いって、ラッキーなことが多い。玲奈に彼氏いないことが不思議だった。


それから、食事、映画など重ねて距離が近くなり、ついに同棲することに。そして…プロポーズ。


もちろん俺からだった。玲奈は心地よく受けてくれたが不安もあった。とりあえずほっと一安心。


結婚は不思議なもので、何となくの日々が続いて、

新鮮味がどんどん減っていく。同棲していたころのほうがドキドキやワクワクがあった。


お互いに仕事していたため、忙しい日々が続くと、

週末も疲れを取ることを優先に。


思い切って二人で旅行に。有給休暇を使い果たす。


念願の海でサンセットクルーズ、シュノーケリングなど存分に楽しんだ。お金も飛んでいったが…


夕食後にホテルのプールに誘う。もちろん泳がないが、夏の夜の海はまた格別。プールサイドから海を見る。


【玲奈、ありがとう。付き合ってくれて】


【涼、何?どうしたの?急に、もう結婚してるじゃん、変なの】


【違うよ。旅行に。有給休暇をかなり使ってしまったよね?】


【なんだ、そんなこと。いいの、海大好きだから、有給休暇って使う時言いづらいって変な風潮変えてやった。当たり前の権利!だからね】


玲奈は強い。確かに有給休暇は権利だ。

 

【さすがだね。また帰ったら仕事かー、嫌だな】


俺はこのパラダイスから現実に戻るのが怖かった。


【涼、お互い無理しないで、あっ、何、背中に、

私の背中に何かついてる?】


うわ、でっかい毛虫らしいものが…


【玲奈、動かないで!毛虫🐛】


【ギャー、取って取って!早く】


暴れすぎ、取れない。


【解った。暴れない、落ち着いて!】


【早く早く、取って!取って!、あっ、!】


玲奈、危ない!

とっさに玲奈を抱えたが間に合わずにプールへ

二人して、プールに。毛虫も浮かんでる。

とりあえず毛虫はプールサイドに出してあげよう。


それから、お互いに見つめ合って、笑って、


【こういうのって、必ず二人ともだよね、どのドラマも映画も、お笑いも】


玲奈は楽しそう。月明かりが玲奈を照らす。

髪をかきあげる。素敵だな。玲奈。

もっといい人いたんじゃないか?

性格もサバサバしてる。モテるのは解るよ。


【あのさ、本当に俺でよか…】


いきなり玲奈はキス。しかも離さない。

暫く続いて、その後に、


【涼がいいの。その先は言わないで】


この後、二人は明日の帰りの飛行機に乗り遅れて、

もう一泊することに。部屋が空いてて良かった。

お互いに職場で気まずい思いしたけど。


この時は久しぶりに新鮮な気持ちになれた。

やはり良かった。玲奈と結婚して。


幸せになろうね、玲奈。


………………………………………………


と、こんな風に出会って結婚して。


この時が一番幸せだったな〜玲奈と過ごした日々で


第8話で話は戻ります。

お読みいただきありがとうございました。











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