第26話 モンキャット城へご招待します
「わたしが、お母さんに
「真奈美……。真奈美はいい子なのに……。お母さんが悪いのよ。エリートばかりの大山川家に嫁いできたら、誰も味方のいないところで、自分の
「うん、いいよ」
――しばらくして、大山川の母親は中学受験
***
「――ところで、
「わたしは、受験やめるね」
「どうしてですか?
「ミオミオの夢は?」
「んー。ふつうに会社で仕事をして、ときどき
「わたしは、運動神経が良くてオリンピック選手になりたいとか、
「くぅう。全然ダメじゃないですよー。凪咲様ー! あたしついて行きます!」
澪が凪咲に抱きついた。
「ミオミオ、もう親友だから、様呼びはやめてよぅ」
***
夏休みが終わり、少しずつ暑さがやわらぐ頃、ノアム留学生はモンキャット王国に帰国した(そういうことにした)。小学校の女子たちの
事件が解決しても、ベッド下の扉を
ちょうど赤坂兄妹が凪咲の家に遊びにきていたので、ノアムは人の姿に
「王様から伝言です。凪咲さん、ならびに赤坂兄妹殿。あやかし世界の
「マジか! よろこんで行かせていただくぜ」
「ありがとうございます」
三人は素直に喜んだ。
――数日後の夜。
四人はいつものように凪咲のベッド下に作った階段から扉を開けて、あやかし世界へ入った。
「あやかし世界も
「商業施設を建てたの! どこですか?」
「こちらにどうぞ」
ホーウ……ホーウ……
遠くの方でフクロウの鳴き声が聞こえる。あやしげな
「わー猫のお城だ」
ノアムが恥ずかしそうに言う。
「ゴホンッ。この施設、猫のテーマパークなんです。あれからわたくし、
「……てことは、ただの騎士が
快斗は興奮して叫ぶ。
「でもノアム、しょっちゅう家に来ているけど」
凪咲はけげんな顔でノアムを見る。
「休日だからです。また、あやかしが
ノアムが頬を赤らめ、もごもごと声が小さくなって最後まで聞き取れなかった。
「?」
「すべては皆さまのおかげです。お城の名前を決めてよいとのことで、わたしくノアムが名前を決めさせていただきました」
「どんな名前?」
「モンキャット城です」
「でた! 本当にモンキャット王国作ったな」
三人は猫のテーマパーク施設に入っていきました。
※次で最終回です(=^・^=)ありがとうございました✨
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