第21話 オカルト研究部始動
「アイスコーヒー、緑茶に
「ありがとう。ミオミオ、うちのお母さんが、持って行けって……これどうぞ」
凪咲は澪にわたす。近所でひょうばんのフルーツタルトだ。
「キャー! もしかしてタルトで有名なお店じゃない! 食べてみたかったんだ。こんな風にもらったことないよ。っていうか、友達が家に来たこともなかったからこのやりとり嬉しい~」
「そう? タルト好きでよかった!」
「ただいま」
部活を終え、学校から帰ってきた澪の兄の快斗を部屋に呼んだ。快斗はお
凪咲は、偶然、
「ええっ
澪はひたいに手をおき、落ち込んだ。
「
ノアムも同じようにショックを受けていた。
「霊感強いミオミオでもそうなんだ。どうしようね……」
凪咲は顔を曇らせる。澪はすぐに立ち直り打開策を考え、凪咲に訊く。
「このことは、妖国の王様は知っているの?」
「うん、化蛇のことは、もう報告したよ。実はね、『
「
快斗は
澪は
「――化蛇はね、名前の通り
「じゃあ、
「すみません。
ノアムはほとほと困り果てる。
「あたしは、化蛇が強ければ強いほど燃えますね。こうなったらあぶり出すしかないわね~楽しくなってきましたよ~。ああ、楽しくなってきましたよ!」
また立ち上がって右手の
「あぶり出すって、何すればいいの?」
「そこはミオミオに任せなさい! 凪咲様はもう一度、真奈美さんと話しかけることはできますか?」
「うん、この前、しゃべったから大丈夫」
「俺も手伝うぜ。なんかできることあったら言ってくれ!」
「本当に申し訳ありません。
ノアムは頭を下げる。快斗はノアムの方を向き言った。
「かの有名な
快斗は親指を突き上げる。
ノアムは快斗の言葉に胸がジンと熱くなった。
「快斗さん、友などと恐れ多く、痛み入ります」
「なんだって? どこか痛いのか?」
「兄ちゃん、アホなの?」
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