クロス

@sanaka0624

第1話:教室

現代に不可解な事件が起きる、それはGANと呼ばれる妖怪による被害だった。人間たちはその被害からどうしようもできないまま、びくびくと怯えながら生きていた。だが、そこにある団体が立ち上がった。その団体は世の中に蔓延るGANを倒し、多額の報酬を得る事を目的としている組織だった。僕は関根弘樹、特にこれといった趣味も無く、ただ飲んで食って寝るだけの生活を繰り返して生きていた。そして今日も俺は学校の休み時間に、ただ寝てる振りして何も考えず次の授業が始まるのを待っていた。「なぁなぁ!聞いたかよ!」と友達が興奮した状態でいきなり僕の肩を叩きながら話を進めようとしていた。「何?」無機質な声で友達の目を見て喋った。「最近出たGANの話だよ!あれあれ!」友達は怪異とか都市伝説と言った物が好きで、良く僕にその事を話してくれていた。「凄いぜ!あれ!あの~何だっけ?あの首長い奴…」「…ろくろ首じゃないか?」かくいう僕も妖怪や怪異などには詳しく、昔よく一生懸命調べていたのを思い出し、一瞬だけ昔の少年時代の懐かしい気持ちに浸ってしまった。「それだ!なんだよ~お前もそういうの好きなんじゃねぇか~」まるで絶景を間近で見たかのように、心から嬉しそうに喋っていた。そうこうしているうちに呼び鈴が鳴り、次の授業が始まろうとしていた。「ちょっもう授業かよ!」友達は急いで机に向かって小走りをした。僕は最初から余裕を持って準備をしていたため、急いで用意をする友達を横目に、先生が教室に来るのを待っていた。

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